本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

母受難の日 !!

2014-04-01 18:52:54 | 住職の活動日記

 4月1日 エイプリルフール 

今日から消費税値上げ、

近くのスーパーへ出かける、やはり閑散と

747ジャンボも昨日で最後の就航を終えた様子

一度だけ乗った

一度なのに 「 A 1」 という一番前の席が当った。

 今日から新年度が始まる。

それなのに、4月1日生まれの子供は

前の学年になる。

( 何度か説明を聞いた  が

     わすれた !! )

それで、一番小さい子だったので、

並ぶのは一番前。

 

 命が生まれいずるということは、

うれしくまばゆいものでもあるが、

その命を生み出す母親にとっては受難の日。

 すべての生き物たちにとって子供を産み育てるということは

命がけ。

 皇帝ペンギンにしても然り、

卵を抱いて、極寒の中、命を削り

母親と父親が交代で温めていく姿は

神々しい。

 

 以前、映画解説で有名な 「 淀川長治さん 」 

『 私の誕生日は自分を産んでくれた母にとっては

受難の日です。

ですから、いつも母と一緒に食事をします。 』

 と話されていた。

 

 お釈迦さまのお母さんもお釈迦さまを産むと

すぐに亡くなられた。

 お釈迦さまの悩みの出発は生まれ出るときから

始まっていたのだ。

 「 生んですぐに亡くなるくらいなら、

   なぜ、自分を産んだのか ? 」

と、思われたこともあったにちがいない。

 

 昨夜、夢の中で

母のことやら祖父のことが思い出された。

縁あってか、4人兄弟のなかでも私だけが

お寺で産婆さんに取り上げてもらった。

祖父の膝の上で頭を撫でてもらった。

 「 仏の子じゃ!  仏の子じゃ! 」

おぼろげながら、どこか記憶に残っている。

しかしながら、祖父には一番反抗した。

母をかばう一心で口答えをした。

その反抗する材料を探すために、

お釈迦さまのことを勉強した。

覚えたてのセリフで祖父に食って掛かった。

それがもとで、仏教のことがもっと知りたくなり、

三浦先生と出会うことになった。

とても歯が立たなかった。

というより、真綿で首を絞められるような、

先生の言葉に、なぜかわからないのに

涙がこぼれた。

この方についていこうと心に決めた。

 

 やはり母は苦しんだのだろう。

昨夜は眠れなかった。

夢かうつつか、そんなことが頭の中を駆け巡っていた。

 

   …     …

 

朦朧の内に目が覚めたら

4月1日   エイプリルフール

  66度目か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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