今日は4月4日 それにちなんででしょう
京都新聞 「 名品手帳 」 には
『 四面四臂四足不動明王 』 ( しめん しひ しそく )
が紹介されていました。
大変珍しいお不動さまです。
( 京都国立博物館より転写 )
顔が四つ、手も四本、足も四本という不動明王。
古来日本人は 「 四 」 は 「 死 」 に通じる
ということもあって、忌み嫌ってきました。
しかし、なぜこれだけたくさんの顔と手と足を
持っておられるのだろう ??
調べてみると、仏教では 「 四つ 」 の括りの
ことばはたくさんあるのです。
お釈迦さまが出家される動機になったのが
『 四門出遊 』 の出来事、
そして、人生は苦なりと悟られた
『 四苦八苦 』 という内容、
悟りを開くときに、菩提樹の下で瞑想に
入られていた時それを妨げようと、
魔王 「 波旬 」 が遣わした 『 四女 』
その時の魔が 『 四魔 』 といわれています。
最初に説法されたのが、
『 四諦八正道 』 の真理、
悟りを開くには、その菩提心を起させる力
自力・他力・因力・方便力 の 『 四力 』
があるといわれています。
また、仏法を守護していくのは
持国天・増長天・広目天・多聞天 の
『 四天王 』 です。
私たちが修行するのは
『 四度加行 』 ( しどけぎょう ) です。
仏教の根幹の実践項目、
『 慈 ・ 悲 ・ 喜 ・ 捨 』 は
『 四無量心 』 です。
体が悪いと、
『 四大不調につき 』 と、
私たちの体の構成要素、
「 地 ・ 水 ・ 火 ・ 風 」 が
不具合があるということです。
このように四つの括りは
他にもたくさんあります。
「 四面四臂四足の不動明王 」
ありとあらゆるものを見聞きし、
色々な手を使い、どこまでも助けに行く、
という実践の力を表しているのではないでしょうか ???
四つながり、面白いものを感じます。