江東区内では亀戸天神に次ぐ名所として知られているのが、萩の花で有名な「龍眼寺」です。亀戸天神の裏手にあたりますが、蔵前通りから十間川に沿って少し北へ進んだところにあります。この辺りからはあのスカイツリーがかなり大きく見え、押上への散策ルートとしてお勧めしたい場所です。
龍眼寺山門
境内俯瞰
さて今日のお題の龍眼寺ですが、このお寺には亀戸七福神の「布袋尊」が祀られています。天台宗の宗派で慈雲山無量院と号し、創建は応永2年(1395)と伝えられています。お江戸の時代から萩寺の名で親しまれ、あの江戸名所図会にも描かれています。
布袋尊社
萩の花の季節はとうに終わってしまい、訪れる人もなくひっそりと静まり返っています。山門の両脇に大きな石碑がはめ込まれているのですが、右側の石碑は俳聖芭蕉の句が、左側の石碑には其角の句が刻まれています。もちろん句の題は萩の花を詠ったものですが…。
其角の句碑
山門をくぐると、比較的広い敷地が眼の前に現れます。真正面に「地蔵堂」が置かれ、その背後に面白い形をしたご本堂が目に飛び込んできます。このご本堂は奈良法隆寺の夢殿を模した「八角堂」で八聖(正)堂とも言われています。八聖(正)道とは、理想の境地に達するために実践する正しい生活態度のことであると説明書きにありました。
地蔵堂
ご本堂
また境内には万治2年(1659)造立の庚申塔が置かれています。江東区内で確認されているもののうち最古のものだそうです。庚申信仰とは人の体内にはサンシという虫が棲んでおり60日ごとにめぐってくる庚申の夜に人々が眠っている間に体から抜け出して天に昇り、天帝にその人の罪を訴えて寿命を縮めると言われています。このためその夜は眠らず過ごして健康と長寿を願うというものです。この庚申塔には「見ざる・言わざる・聞かざる」が並んでいます。
庚申塔
境内にはたくさんの句碑が置かれ、その全てが萩を愛でる内容の句が刻まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/75/7cc5574e049360027a3a9bec6e8cdb95.jpg)
萩の花の季節にはたくさんの見物客で賑わう龍眼寺ですが、季節が過ぎ人気のない境内は静かな空気が漂い、秋とは言え、まだ木々には葉が残る庭を眺めるのも趣があるものです。
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さて今日のお題の龍眼寺ですが、このお寺には亀戸七福神の「布袋尊」が祀られています。天台宗の宗派で慈雲山無量院と号し、創建は応永2年(1395)と伝えられています。お江戸の時代から萩寺の名で親しまれ、あの江戸名所図会にも描かれています。
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萩の花の季節はとうに終わってしまい、訪れる人もなくひっそりと静まり返っています。山門の両脇に大きな石碑がはめ込まれているのですが、右側の石碑は俳聖芭蕉の句が、左側の石碑には其角の句が刻まれています。もちろん句の題は萩の花を詠ったものですが…。
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山門をくぐると、比較的広い敷地が眼の前に現れます。真正面に「地蔵堂」が置かれ、その背後に面白い形をしたご本堂が目に飛び込んできます。このご本堂は奈良法隆寺の夢殿を模した「八角堂」で八聖(正)堂とも言われています。八聖(正)道とは、理想の境地に達するために実践する正しい生活態度のことであると説明書きにありました。
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また境内には万治2年(1659)造立の庚申塔が置かれています。江東区内で確認されているもののうち最古のものだそうです。庚申信仰とは人の体内にはサンシという虫が棲んでおり60日ごとにめぐってくる庚申の夜に人々が眠っている間に体から抜け出して天に昇り、天帝にその人の罪を訴えて寿命を縮めると言われています。このためその夜は眠らず過ごして健康と長寿を願うというものです。この庚申塔には「見ざる・言わざる・聞かざる」が並んでいます。
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境内にはたくさんの句碑が置かれ、その全てが萩を愛でる内容の句が刻まれています。
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萩の花の季節にはたくさんの見物客で賑わう龍眼寺ですが、季節が過ぎ人気のない境内は静かな空気が漂い、秋とは言え、まだ木々には葉が残る庭を眺めるのも趣があるものです。
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