The five-story pagoda, Kindo, and Chumon of Horyuji Temple, the world's oldest 7th century wooden structure, draws a beautiful line with a gentle roof slope
and reflects in the landscape of Ikaruga-no-sato.
毎年恒例の夫婦での京都・奈良の旅は今回で4回目(2017/11/23~11/25)となります。これまでの旅で奈良は昨年につづいて2度目の訪問です。今回は奈良市内から少し離れた斑鳩里へ足を運びました。
斑鳩里といえば、まず頭に浮かぶのが我が国最初の世界遺産に認定された法隆寺の伽藍です。法隆寺訪問はかつて中学校時代の修学旅行の時に遡るので、実に50年ぶりの再訪です。再訪といっても、当時の記憶はまったくなく、半世紀ぶりとはいえほぼ初めて訪問するような期待感を胸に膨らませながら法隆寺へ向かいました。
京都駅からJR奈良線に乗り、約1時間で奈良駅に到着します。奈良駅でJR大和路快速に乗り換えると3駅目が法隆寺駅です。
法隆寺駅からは奈良交通のバス(72系統)で10分ほどで法隆寺門前に到着します。
雲一つない快晴の空の下、晩秋らしい冷たい空気を肌に感じながら、法隆寺門前の停留所から南大門へとつづく参道を進んでいきます。参道の両側には土産屋や飲食店が並んでいます。はやる気持ちを抑えつつ参道を進んでいくと、法隆寺の玄関にあたる国宝の南大門が現れます。
南大門
南大門をくぐると、法隆寺西院伽藍へとつづく参道がまっすぐに延びています。参道の両側には趣ある土塀がつづいています。
西院伽藍へとつづく参道
本来であればこの参道の一番奥に美しい姿の中門が目視できるのですが、残念ながら中門は修復中ということで建屋に覆われています。中門の脇に「日本最初の世界文化遺産・法隆寺」と刻まれた石碑が置かれています。
日本最初の世界文化遺産・法隆寺の石碑
さあ!法隆寺伽藍の中でも最も見応えのある西院伽藍の金堂と五重塔へ向かう前に、左隣にある国宝の三経院・西室へ行ってみました。
三経院・西室
それでは金堂、五重塔、大講堂、回廊、鐘楼などの建造物が並ぶ西院伽藍へと進んで行きましょう。入口で拝観料(1500円)を納めます。拝観券は西院伽藍、宝物館(大宝蔵院)、東院伽藍(夢殿)に共通しています。
拝観券
法隆寺境内図
拝観受付を抜けると、西院伽藍を囲む長い回廊(国宝)が現れます。等間隔に置かれた柱と壁面の格子が見事なコントラストを見せています。
回廊
そして金堂と五重塔が伽藍の中核として圧倒的な存在感を示しています。金堂(国宝)は西院伽藍の中で最古の建造物で、建立時期は飛鳥時代に遡ります。そして五重塔(国宝)も飛鳥時代の創建で日本最古の塔です。そして金堂と五重塔の配置は計算された空間美を演出しています。晩秋のこの時期、観光旅行や修学旅行の団体がいないので、静かな空気が流れる中で法隆寺伽藍を堪能することができました。
法隆寺金堂と五重塔
五重塔
金堂と五重塔
金堂と五重塔
金堂と五重塔
金堂内部にはここ法隆寺の御本尊である金剛釈迦三尊像(飛鳥時代)、金剛薬師如来座像(飛鳥時代)をはじめ、四天王像などが薄暗い堂内に鎮座しています。
回廊を右回りに進んで行くと、角に経蔵(国宝)が置かれています。経蔵はもともと経典を納めることを目的とした建物です。
経蔵
そして伽藍の一番奥にあるのが大講堂(国宝)です。大講堂は仏教の学問を学んだり、法要を行うために建立されたものです。堂内には薬師三尊像、四天王像が安置されています。
大講堂
大講堂
大講堂と鐘楼
後ろ髪を引かれる思いで回廊から退出し、夢殿が置かれている東院伽藍へと向かうことにします。夢殿に行く途中、法隆寺の寺宝を保管する大宝蔵院に立ち寄ります。
西院伽藍には東室(国宝)、妻室(国宝)と呼ばれる南北に長い建物があります。この建物は飛鳥時代創建の僧坊で、法隆寺に住む僧たちが生活をしていました。
聖霊院
妻室
大宝蔵院へつづく細い道筋の右手には高床式の建物があります。この建物は綱封蔵(国宝)と呼ばれているもので、寺宝を保管するための蔵です。
綱封蔵
大宝蔵院は平成10年に完成した新しい建物で、法隆寺の寺宝を代表する百済観音像、玉虫厨子をはじめ、数多くの文化財が展示されている博物館です。
大宝蔵院前
大宝蔵院前
玉虫厨子も見応えがあるのですが、百済観音像の優美なお姿とその表情は見るものを魅了します。飛鳥時代にこれほどまでに美しい観音像を造った当時の仏師の力量に感心するばかりです。撮影禁止のため、パンフレットから引用しました。
百済観音像(パンフレットから引用)
時が経つのも忘れて、大宝蔵院の寺宝を鑑賞した後、いよいよ夢殿がある東院伽藍へと進んで行きます。西院伽藍から東院伽藍へは東大門(国宝)を抜けて進んで行きます。参道の両側は古い土壁がつづき、古の香りが漂っています。
法隆寺の境内の特徴として木々に覆われていないため、参道を歩くと空が広く見えます。もちろん電信柱も電線もないので、すっきりとしています。雲一つない青空の下、参詣客がまばらな参道をゆっくりと進んでいきます。
夢殿につづく参道
そして西院と東院の間に置かれているのが国宝の東大門(中ノ門)です。東大門の先に夢殿の甍を望むことができます。
夢殿につづく参道
東大門
東大門を抜けると、いよいよ夢殿の山門に到着です。
夢殿山門
夢殿が置かれている場所は聖徳太子の斑鳩の宮の跡で、朝廷の信任厚かった高僧行信(ぎょうしん)が宮跡の荒廃ぶりを嘆いて太子供養の伽藍の建立を発願し、天平20年(748)に聖霊会(しょうりょうえ)を始行したとされる太子信仰の聖地です。
夢殿
この八角円堂の建物が東院のご本堂で、天平時代創建の建造物です。甍の上には宝珠が秋の陽に映えています。このような様式の円堂は日本各地にありますが、ここ法隆寺の夢殿の美しい姿は格別です。
夢殿
夢殿の回廊
夢殿
夢殿の回廊
夢殿
50年ぶりの法隆寺訪問の機会を得て、約2時間を要して西院そして東院の両伽藍をくまなく巡りました。我が国の至宝の建造物である法隆寺伽藍は日本の宝であると同時に世界の宝でもあります。若いときに訪れたときには、それほど興味をもたずに伽藍を眺めていたのでしょう。あれから50年たって、今再びの奈良・法隆寺は圧倒的な迫力と存在感で私たちを迎えてくれました。
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and reflects in the landscape of Ikaruga-no-sato.
毎年恒例の夫婦での京都・奈良の旅は今回で4回目(2017/11/23~11/25)となります。これまでの旅で奈良は昨年につづいて2度目の訪問です。今回は奈良市内から少し離れた斑鳩里へ足を運びました。
斑鳩里といえば、まず頭に浮かぶのが我が国最初の世界遺産に認定された法隆寺の伽藍です。法隆寺訪問はかつて中学校時代の修学旅行の時に遡るので、実に50年ぶりの再訪です。再訪といっても、当時の記憶はまったくなく、半世紀ぶりとはいえほぼ初めて訪問するような期待感を胸に膨らませながら法隆寺へ向かいました。
京都駅からJR奈良線に乗り、約1時間で奈良駅に到着します。奈良駅でJR大和路快速に乗り換えると3駅目が法隆寺駅です。
法隆寺駅からは奈良交通のバス(72系統)で10分ほどで法隆寺門前に到着します。
雲一つない快晴の空の下、晩秋らしい冷たい空気を肌に感じながら、法隆寺門前の停留所から南大門へとつづく参道を進んでいきます。参道の両側には土産屋や飲食店が並んでいます。はやる気持ちを抑えつつ参道を進んでいくと、法隆寺の玄関にあたる国宝の南大門が現れます。
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南大門をくぐると、法隆寺西院伽藍へとつづく参道がまっすぐに延びています。参道の両側には趣ある土塀がつづいています。
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本来であればこの参道の一番奥に美しい姿の中門が目視できるのですが、残念ながら中門は修復中ということで建屋に覆われています。中門の脇に「日本最初の世界文化遺産・法隆寺」と刻まれた石碑が置かれています。
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さあ!法隆寺伽藍の中でも最も見応えのある西院伽藍の金堂と五重塔へ向かう前に、左隣にある国宝の三経院・西室へ行ってみました。
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それでは金堂、五重塔、大講堂、回廊、鐘楼などの建造物が並ぶ西院伽藍へと進んで行きましょう。入口で拝観料(1500円)を納めます。拝観券は西院伽藍、宝物館(大宝蔵院)、東院伽藍(夢殿)に共通しています。
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拝観受付を抜けると、西院伽藍を囲む長い回廊(国宝)が現れます。等間隔に置かれた柱と壁面の格子が見事なコントラストを見せています。
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そして金堂と五重塔が伽藍の中核として圧倒的な存在感を示しています。金堂(国宝)は西院伽藍の中で最古の建造物で、建立時期は飛鳥時代に遡ります。そして五重塔(国宝)も飛鳥時代の創建で日本最古の塔です。そして金堂と五重塔の配置は計算された空間美を演出しています。晩秋のこの時期、観光旅行や修学旅行の団体がいないので、静かな空気が流れる中で法隆寺伽藍を堪能することができました。
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金堂内部にはここ法隆寺の御本尊である金剛釈迦三尊像(飛鳥時代)、金剛薬師如来座像(飛鳥時代)をはじめ、四天王像などが薄暗い堂内に鎮座しています。
回廊を右回りに進んで行くと、角に経蔵(国宝)が置かれています。経蔵はもともと経典を納めることを目的とした建物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ee/d00077f24ce47f0262e82c11c783c400.jpg)
そして伽藍の一番奥にあるのが大講堂(国宝)です。大講堂は仏教の学問を学んだり、法要を行うために建立されたものです。堂内には薬師三尊像、四天王像が安置されています。
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後ろ髪を引かれる思いで回廊から退出し、夢殿が置かれている東院伽藍へと向かうことにします。夢殿に行く途中、法隆寺の寺宝を保管する大宝蔵院に立ち寄ります。
西院伽藍には東室(国宝)、妻室(国宝)と呼ばれる南北に長い建物があります。この建物は飛鳥時代創建の僧坊で、法隆寺に住む僧たちが生活をしていました。
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大宝蔵院へつづく細い道筋の右手には高床式の建物があります。この建物は綱封蔵(国宝)と呼ばれているもので、寺宝を保管するための蔵です。
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大宝蔵院は平成10年に完成した新しい建物で、法隆寺の寺宝を代表する百済観音像、玉虫厨子をはじめ、数多くの文化財が展示されている博物館です。
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玉虫厨子も見応えがあるのですが、百済観音像の優美なお姿とその表情は見るものを魅了します。飛鳥時代にこれほどまでに美しい観音像を造った当時の仏師の力量に感心するばかりです。撮影禁止のため、パンフレットから引用しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/90/481bebbdb1480eefbceae7cceb39e7ea.jpg)
時が経つのも忘れて、大宝蔵院の寺宝を鑑賞した後、いよいよ夢殿がある東院伽藍へと進んで行きます。西院伽藍から東院伽藍へは東大門(国宝)を抜けて進んで行きます。参道の両側は古い土壁がつづき、古の香りが漂っています。
法隆寺の境内の特徴として木々に覆われていないため、参道を歩くと空が広く見えます。もちろん電信柱も電線もないので、すっきりとしています。雲一つない青空の下、参詣客がまばらな参道をゆっくりと進んでいきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/2d/3014d72162e9083936e30ae1b7d60d38.jpg)
そして西院と東院の間に置かれているのが国宝の東大門(中ノ門)です。東大門の先に夢殿の甍を望むことができます。
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東大門を抜けると、いよいよ夢殿の山門に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/23/3b1f40d4faaabc461ce9f4f0c68d4a39.jpg)
夢殿が置かれている場所は聖徳太子の斑鳩の宮の跡で、朝廷の信任厚かった高僧行信(ぎょうしん)が宮跡の荒廃ぶりを嘆いて太子供養の伽藍の建立を発願し、天平20年(748)に聖霊会(しょうりょうえ)を始行したとされる太子信仰の聖地です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9e/17270dcc3a76e4c651de549cbf7c0dcb.jpg)
この八角円堂の建物が東院のご本堂で、天平時代創建の建造物です。甍の上には宝珠が秋の陽に映えています。このような様式の円堂は日本各地にありますが、ここ法隆寺の夢殿の美しい姿は格別です。
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50年ぶりの法隆寺訪問の機会を得て、約2時間を要して西院そして東院の両伽藍をくまなく巡りました。我が国の至宝の建造物である法隆寺伽藍は日本の宝であると同時に世界の宝でもあります。若いときに訪れたときには、それほど興味をもたずに伽藍を眺めていたのでしょう。あれから50年たって、今再びの奈良・法隆寺は圧倒的な迫力と存在感で私たちを迎えてくれました。
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