ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

運河の、運命の女神様

2013-09-03 | Italy-聖地巡礼の旅-
添乗員さんの機転と、お天道様のお蔭で、
ゴンドラ乗船時間には丁度雨も上がって、
さ、水上観光と参りましょう。

ゴンドラはヴェネツィア伝統の手漕ぎ舟で、
昔は貴族の乗り物でした。
町全体が迷路であるため(詳細は前記)、
物資輸送もこのゴンドラで行います。
レストランの裏に舟を付けて、
おやよっ、
と食糧品、水等を運び入れます。

この方は、ゴンドリエーレ(ゴンドラの漕ぎ手)といい、
白黒のボーダーシャツに黒のパンツがトレードマーク。

船首にペッティと呼ばれるお守りが付いています。
海神ポセイドンや、天使など…
ゴンドリエーレの好みで脱着可能。

さて、私たちはゴンドラに乗船するにあたり、
くじ引きをしました。乗船、席順を決めます。
ここで試させるのが、運です。
添乗員さん「このグループ、持っているわ…」
添乗員さんがこう漏らしたには、理由があり、
私たちグループ、本来なら長時間並ぶサン・マルコ寺院に意外とすんなり入れて、ドシャ降りでゴンドラに乗れないツアー団体も多い中、こうして乗れる手筈が整って、
さて、このグループ内で誰が一番“運”を持っているのか?
やってみましょう、試してみましょう、引いてみましょう。
夫「よし、行け」
ポン、夫に後押しされます。
ゾクッと、
嫌悪と、悪寒が走りました。
妻「…」
あれやってこれやって、やってやって、やっておいて、
と任せてくる夫に嫌悪感を抱いているのはもちろんですが、
ただ今回の場合、少々違いました。
この悪寒はただ雨に降られた寒気だけではなく、
さらに、脳裏に浮かんだ悪夢が…、
ぽんやり、浮かんだその文字は…、
夫「絶対、C-3、引くなよ」
ビンゴです。この文字が浮かんでいました。
地震火事突風竜巻の災害予知が出来れば、
私も結構、役立つ人材になれるのに…。
全く無意味な予知予言です。
この絶対引くな、を詳しく説明すると、
A-真紅のクッション貴族チェア
B-執事が座るに丁度いいチェア
C-硬くボロい絶対引くなチェア
そして、ワンツースリーの3番目は、びっけ。
夫「引くなって言ったくじ、引くやつがいるか」
妻「…だって、だって、」
くじ引きの運試しに、だってもくそもありません。
しかし、はっきりしました。私は“運”という、宿命だかディスティニーに翻弄されているだけだという事です…。
「はぁあ…」夫を見て、深いため息を吐きます。すると、

夫「おい、カメラ、カメラ」
妻「はいはい…」二言返事を二回重ねて、
面倒と怠慢をPRしますが、伝わりません。
夫は最低ランクの席で大満喫している様子でした。
それなりにくじ運が良かったので?と思う事にし…、
くしゅんッ。
雨に降られ、ゴンドラに揺られ、寒さで手足が冷たく、
体の震えが止まりません。ささ、ホテルに向って、
温かくして寝ましょう、今夜のホテルは…、

と、これは、また明日にしましょう。


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