ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

陣痛促進剤

2014-08-29 | ~ 出 産 ~
前期破水、その要因の一つとしてストレスがある。
先生の、何やってんのという顔も分かる気がする。
「…じゃ。すぐ子宮口見せて」
4月から私の主治医になったこの先生、一刀両断、一寸も迷わないタイプで、
バッサリと、モノを言うか、切るか、二つに一つどっちかのタイプだと思う。
私はこの若き医師を心の中だけで密かに、こう呼んでいる。
“毒舌 ジャック”
もちろん、私の崇拝する手塚治虫先生の漫画『ブラック・ジャック』から拝借した。
タイトルの説明が要るのか?分からないが、ブラックは黒、ジャックは男。
天才無免許医 本名 間 黒男(はざま くろお)が、その由来らしい。
さて、ジャック先生による子宮口監視に入ろう。
ぐぃぃんとお股を広げる機械に乗って上がって、「ちょっと痛いよ」って、
ちょっとどころじゃないッ、悶絶だ。
「ぐぇ、い、痛い…イッ」
あぁ、ごめんごめん、痛いよねぇとか何とか言ってるけど、
先生、男だからこの痛み、分かんないでしょ?と、思った。
ふいいぃ…、お股が閉じて下がって、
うわ、羊水が漏れる。あちゃちゃ…、
ゆっくり、そろり、と部屋に戻って、
で、先生?
ひらひらと二枚の用紙を持って来た。
“陣痛誘発 促進 説明・同意書”
いろいろ説明されたけど、破水しているし、陣痛微弱。で、誘発しちゃうけど、
良いよね、の同意書である。副作用の欄にいろんな危険性が載ってはいるが…、
「え、帝王切開?」
まぁ、稀にあるよ、と軽く言ってるけど、切開という言葉に硬直した。
しかし、このままじゃ…。娘の苦しむ姿見たくない。私は迷わず、OK同意のサインをした。
「これ…、私もですか?」
同席者欄には、母がサインした。
「じゃ(促進剤の)準備します」


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