ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~天に繋がる道すがら~

2013-03-04 | 散華の如く~天下出世の蝶~
何をやっとる、
信長「縁起でもない」
筆を貸せと、
サル山に×。
「そなたらの、それ、当たるで怖い」
おとろしおとろし、義父殿。
また、的中させてしもうた。
無念。我が子息ら、うつけの門外に馬を繋ぐであろう
「親父殿、何を見ておったか?濃…」
帰蝶「さぁ…私には、」
父が、どんな未来を描き、私をうつけに嫁がせたか?
「…何も見せませぬ」
再び筆を横取り、
す、す、すと△、
金華山を描いた。
信長「美濃の平定なくして、日ノ本の泰平なし」
美濃は城を築くに重要な位置にある。
木曽の木材、その運搬に必要な土地。
美濃は争奪戦の絶えない土地だった。
「金華の天に城を築き…」
帰蝶「無理にございます」
三角山の頂上に城を描き、
「父がなぜ、天に城を築けなかったか…それは、」
金華山、金の字の如く、
三角地形、地層が固く、
「天に続く道無く、材木を運ぶ術なし」
信長「ならば、」
私の描いた△、その頂上から、
す…と、天より一直線を引き、
「天に繋がる道を一本、作るべし」