「いきなり、私を被ぎ込んで、ほなら、いっか?って、連行しようとなさったでしょ?」
斯波「街を一人、フラついてっからだろ」
能子「だって、方向が分からなくなって…くすくす…」と笑って、
斯波「おい…普通、知らない奴に連れて行かれそうになったら、叫ばないか?」
能子「え…?」笑いが止まって…きょっとん…として「初めは、皆…知らない方よ」
斯波「…あん?」
盗人を捕獲、捕縄し…
カラーンッ
おい、これ…どうした?
そ、そりゃ…拾ったんだ。盗んだんじゃねぇよ。
拾った…?
あぁ、藪ン中で…
藪ン中に、女がいるかよ。
それがよ、道が分からなくて困ったフリしたら…、
ふり?
能子「それに、斯波さん…悪い人に見えないし、龍を持っていらっしゃったでしょ」
斯波「龍…?」
能子「ほら、銀細工で、二匹の龍をあしらった、斯波さんの槍」
斯波「…たった、それだけの理由で?」
能子「龍神様、お持ち方に、悪い方はおりません」
斯波「お前…世間ってモン、分かってんのか?」
能子「え…?」
斯波「盗人が持ってたら…どうするんだ?」
世間知らずの、どっかの金持ちが、それ付けて、チャラチャラと。こちらですって…、
…で?
世間ってものを教えてやっただけだ。
…やった、だけ?
遊んでやるって言うのに、抵抗してきやがって…数発ぶん殴ったら、大人し…、
バキッ
「このバカがッ!」
斯波「街を一人、フラついてっからだろ」
能子「だって、方向が分からなくなって…くすくす…」と笑って、
斯波「おい…普通、知らない奴に連れて行かれそうになったら、叫ばないか?」
能子「え…?」笑いが止まって…きょっとん…として「初めは、皆…知らない方よ」
斯波「…あん?」
盗人を捕獲、捕縄し…
カラーンッ
おい、これ…どうした?
そ、そりゃ…拾ったんだ。盗んだんじゃねぇよ。
拾った…?
あぁ、藪ン中で…
藪ン中に、女がいるかよ。
それがよ、道が分からなくて困ったフリしたら…、
ふり?
能子「それに、斯波さん…悪い人に見えないし、龍を持っていらっしゃったでしょ」
斯波「龍…?」
能子「ほら、銀細工で、二匹の龍をあしらった、斯波さんの槍」
斯波「…たった、それだけの理由で?」
能子「龍神様、お持ち方に、悪い方はおりません」
斯波「お前…世間ってモン、分かってんのか?」
能子「え…?」
斯波「盗人が持ってたら…どうするんだ?」
世間知らずの、どっかの金持ちが、それ付けて、チャラチャラと。こちらですって…、
…で?
世間ってものを教えてやっただけだ。
…やった、だけ?
遊んでやるって言うのに、抵抗してきやがって…数発ぶん殴ったら、大人し…、
バキッ
「このバカがッ!」