ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

さて、問題です

2011-11-29 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
斎藤「いや。ただ…、“かわいい妻子”がいると言動が慎まれると思ったまで」
土岐「…」
斎藤「身内に、護るべき者がいるのは強みであり、また、弱み…」
土岐「あなたには、弱みがない、と?」
斎藤「これでも、婚活中でね」クッと笑って「言っただろ、強み、だと。ところで、側室は?」
土岐「いない…それが?」
斎藤「それが、」引き金を引いて「弱み」バーン、空撃ちした。
土岐「…本妻の他、義理立てた妻を娶る、と?」
斎藤「st.バレンタインでは本命に見せかけた義理があり、駆け引きのための贈賄がある」
土岐「…妻をそのように、」
斎藤「このご時勢、愛だ、恋だ、そんなキレイ事で娶るは命取り。敵に落ちる…かも、よ」
土岐「あなたの考えには、付いてはいけない」
斎藤「結構。世に相違有って如かず。人と、思考を均等にすると疑問という観点が抜け落ちる。過ちすら訂正出来ない輩が繁殖し疑う事無く、偽りを信じて正当化する。愚かしい事だ。
さて、ここで問題です。吉備 五忍衆(ごにんしゅう)の一人 池田は、ただのスパイでしょうか?それとも、主を亡くし、行き場を失くした…哀れな犬でしょうか?」
土岐「…吉備の忍」※しのび(密偵調査隊)は飛鳥時代 聖徳太子も使っていました。
斎藤「らっ」ペロッと舌を出し「また、滑っちまった」
土岐「どちらにしても、」池田には、能子殿と、姉君がおられる「平家には変わりない」
斎藤「WANTEDッ♪」ビシッと指差して、
土岐「はッ」指した方向を見ると「…義経さん、匠君」
義経「アンタが、斎藤か」天守閣を下りた先で、奴と鉢合わせになった。
「うちの弟分を可愛がってくれたそうだな」
斎藤「弟って割に弱く、教育がなってない」
匠「何ッ」
土岐「斎藤さん、先ほどから、」匠君の前に立ち塞がって「口が過ぎます」
斎藤「流暢な口で、守秘だの機密だの守ってくれない」
義経「困った口弁慶※だな」※口達者だが、実のところ、それに伴っていない奴。
斎藤「ふ…」と笑って「それより、いいんですか?頼朝さんの、お尋ね人がこんな所にいて」
義経「いいわけネェだろ」