地区の敬老会がありました。
無理とはわかっていても、もうほぼ寝たきり生活となっているばあちゃんに
「敬老会に行こや!俺がおぶっていくかい、行こや!」
なんとかむくっと起き上がったばあちゃんは
「よだきぃ~、食欲もないかい、お前だけで行ってこい・・・」
今年行かなければ、もう行けることはないだろうと、何度か押し問答をやっていると、敬老会に行く途中の近所のおばちゃんたちが立ち寄ってくれ
「しいちゃん(ばあちゃんはしずのといいます)、一緒に行こや!」
と手まで引いてくれようとしましたが
「もうフラフラするかい留守番しちょくわ・・・行ってきない・・・」
とうとうばあちゃんの腰はあがりませんでしたが、近所のおばちゃんたち優しさにあらためて、川原に住んでてよかったなぁと目が潤みました。
敬老会はにぎやかに開催され、歌あり、大正琴ありと地区役員の方々が思考を凝らした内容が次々に披露されました。
美味しいお弁当とちょっとのビールのおかげもあって、ポッと赤らむ笑顔に囲まれて、幸せな時間を過ごさせていただきました。
地区内の敬老会対象者は80名ほどいらっしゃるようですが、来場されたのは40名ほどでした。
うちのばあちゃんを含め、参加したくてもできない方も多くおられるため、敬老会終了後、役員の方が手分けして祝い金とお弁当を届けられていました。
来年の敬老会に一人でも多くの笑顔が集えることを願いつつ、次の会場に向かいました。