奇跡への絆

図師ひろき

おばあちゃんの笑顔、青年の汗

2012年02月27日 23時14分25秒 | Weblog


 新富町にある新田神社の春の例大祭に参加させていただきました。

 春の大祭は、これから始まる田植えなどの農作業が滞りなく進み、秋の収穫期での五穀豊穣を祈願するものです。

 以前にも紹介しましたが、ここ新田神社にも伝統行事が息づいており、今回もその迫力に圧倒されてきました。

 正式な名称ではないかもしれませんが、その行事とは“大蛇切り”という魔よけや無病息災の願いが込められた、勇壮な舞です。

  

 藁が編みこまれた2匹の大蛇の上に舞手がまたがっています。

 手には、閃光鋭い真剣が!

  

 一気には叩き切らず、じっくり大蛇を追い込んでいきます。

 「そげ!そげ!そげ!そげ!」「削げ!削げ!削げ!削げ!」

 周りからの掛け声に合わせて、舞手は真剣を大蛇に擦り付け、徐々に削いでいきます。

  

 会場のボルテージが最高潮に達したその時!

  

 大蛇は見事に切り裂かれました。

 すると大蛇に見立てられた藁を、さっさと引いて持ち去る方がいらっしゃいました・・・

 “どうされたのだろう?”

 視線で追ってみると、椅子に座っているおばあちゃんのところに持って行かれました。

 「ありがとう!これで今年一年、病気にならんですごせるわ。」

 優しい笑顔のお礼を返されていました。

 “へぇ~、お守りになるんだ”

 そして、舞が終わり、汗の滴り落ちるお面の下から現れたのは、深いしわが刻まれた大ベテラン・・・ではなく、初々しい青年でした。

 「この大蛇切りをすることが誇りなんですよ!」

 “かっこいい!”

 この舞をするために、遠方から帰ってきて、練習を積み、この晴れ舞台を踏む若者もいるそうです。

 “こうやって代々、伝統は受け継がれていくのだなぁ”

 “そしてこの伝統を守るために働かなければならない”

 そのことを深く胸に刻んだ、おばあちゃんの笑顔であり、青年の汗でした。


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