大学生の就職率が改善したという記事を読みました。
今春、大学を卒業し、就職した人の割合は、非正規雇用を含めても67%だったそうです。
それでも前年度からすると、3.4%増加し、これで3年連続で上昇したとのことですが、いまだに3割以上の大卒者が卒業後も就職できない状況であることを知りました。
私たちが学生の時は、バブルははじけていたものの完全な売り手市場で、私は福祉の専門大学でしたが、それでも就労条件のいい(給料の高い)一般企業に多くの学生が流れていきました。
学生時代の記憶として、学校から帰るとアパートの郵便受けには企業からのダイレクトメールが詰め込まれ、入りきらない郵便物が無造作にドアの前に積みあがっていました。
それら郵便物にサッサッと目を通し、ゴミ捨て場に持って行き、部屋に入るのが日課でした。
ある企業からは、テレホンカードが送られてきたり、企業紹介用のビデオが送られてきたりしていました。
今では考えられないことですね・・・
ただあの頃と、今就職活動をしている学生に共通していることがあります。
それは・・・
「望まない形で社会に出ている学生がいる」
ということです。
私たちの頃は条件さえよければ、学部がどこだろうが、専攻が何だろうが、手当り次第に試験を受け、次々に内定を出してもらう者もいました。
現代も採用さえしてもらえれば、学部はどこだろうが、専攻は何だろうが、手当り次第に試験受け、内定がもらえれば幸いといった就職活動のようです。
67%の就職した大卒者のうち、何割の人が自分が希望した職に就けたのでしょう・・・
就職さえできればどこでもいい・・・といった人も少なくないかもしれません・・・
私たちの世代は、今になって“仕事に対する適性はどうなのか?”“本当やりたいことななんなのか?”といった自問自答をしている者も少なくないはずです。
今の時代の就職活動が実を結んだ人たちも、これから自分の適性や夢を追い求めることと向かい合う時が来るのでは思います。
大卒者の就職率が改善されていることは喜ばしいことですが、これから直面するであろう障壁をうまく乗り越えてほしいとも考えさせられる記事でした。