奇跡への絆

図師ひろき

雑感505

2013年04月29日 23時10分10秒 | Weblog
 “最高の二人”というDVDを観ました。

 すでに観られた方もいると思いますが、少しお付き合いください。

 脊椎損傷で首から下が動かない資産家の男性と定職に就かない黒人青年が主人公です。

 生活環境も価値観も全く違う二人が、“介護”を通じて、歯車が噛み合い始め、お互いの心が満たされていくことを実感していきます。

 同情での結び付きではなく、友情を築き上げていく二人のやり取りにどんどん引き込まれていきました。

 しかしそんな二人にも別れがやって来ます…

 ここから先はDVDでお楽しみください。

 この作品は、実話をもとに創られていることも感動をより大きくしてくれます。

 感動するといえば、このDVDの最後に思わぬプレゼントがありました。

 そのプレゼントとは…

 「視覚障がい者用の音声ガイドが収録されてる」

 というものです。

 私は初めその意味が飲み込めませんでした。

 “視覚障がい者の方がどうやっってDVDを観るのか…”

 “聴覚障がいであれば、字幕を読むことで内容は理解できるけど…”

 早速、視覚障がい者用音声ガイド付きで、もう一度DVDを観てみました。

 すると、ガイドなしで観ていた時には気づかなかった作品の面白みがいくつも見えてきました。

 例えば、登場人物の細かな動作はもちろんのこと、表情や視線までもナレーションされ、見過ごしていた心理描写までも理解することができました。

 そして時折、目を閉じたままナレーションに身をまかせ、映像を想像しながら、視覚障がいとはどういうことなのか心を重ねてみたりしました。

 作品の素晴らしさに加え、障がいの有無に関わらず鑑賞できるサポートがあることで、あらためて映画の奥深さを知ることができました。

 もし皆さんもDVDを借りられるときに、視覚障がい者用ガイドがあれば、そちらもご覧になることをオススメします。


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