宮崎の夏の風物詩といえば・・・花火・・・野外コンサート・・・えれこっちゃ・・・どれも盛り上がりますが、忘れてならないのは・・・そう!“トビウオすくい”です。
今まさに、トビウオすくいが最盛期をむかえているという記事を読みました。
私も1度だけですが、トビウオすくいをやったことがあります。
皆さん、トビウオをどうやって捕まえると思いますか?
私はてっきり、漁火を焚いた漁船を走らせながら、その明りに飛びながら集まってくるトビウオを網で捕まええるのだと思っていました・・・
しかし実際のトビウオ漁は、明かりは灯すものの漁船は沖で静かに浮いたままです。
確かに明りめがけて集まってくるトビウオを網で捕まえるのですが、“トビウオすくい”という名の通り、飛んでいるトビウオを狙うのではなく、海中をすばしっこく泳ぎ回るトビウオの動きを予測して、網を動かし素早くすくいあげて捕まえるのです。
言わば、金魚すくいの超高速版のようなものです。
簡単にすくえるものではありません・・・
おまけに漁は夜で、私は漁に出る前に食事をしながら結構飲んでいたので、揺れる船の上で、網をもって長時間海面を見ていると・・・かなりいい気分になってきました・・・
と言うより、いい気分を通り越して、完全なる船酔い状態になってしました。
なんと漁に出る前の食事は、トビウオ料理だったので、このままリバースしてしまうと共食いをさせてしまうと思い、もうトビウオすくいどころではなくなりました。
とにかく吐き気を抑えるのに必死で、甲板に仰向けになってひたすら深呼吸をしていました・・・
幸いなことにしばらくして吐き気はおさまりましたが、残念ながら再びのトビウオすくいに挑む元気まではありませんでした。
それでも甲板で揺られながら見上げた満天の星空が、最高に綺麗だったことは今でも鮮明に覚えています。
トビウオすくいは経験しましたが、トビウオをすくうことはできませんでした・・・
今度トビウオすくいにチャレンジするときには、星空の思い出ではなく、網にググッとトビウオが入った感触を思い出にしたいと思います。