母校である高鍋高校の卒業式に来賓として出席させてもらいました。
もちろんなことですが、とても厳粛な雰囲気で、金色の空気に包まれたまま式典は進んでいきました。
学校長式辞のなかで校長先生は、AKB48やいきものがかりの歌詞を引き合いに出され
♫思い出が力になる あの一緒に走ったグランドの汗を忘れない…♫
とエールを送られました。
印象に残ったのは、やはり卒業生代表答辞でした。
「…先生たちに出会えて私たちは幸せでした。
そしていつも家族のために働いてくれるお父さん、毎日お弁当を作ってくれたお母さん、今日まで本当にありがとうございました。」
と感謝の言葉が続くことは例年とあまり変わりなかったのですが、今年は締めの言葉が際立っていました。
「…これからの激動の時代を担うのは、私たちなのだと使命感に駆られています。
勇気と自信を持ち、社会に出て行きます。
最後に、我が母校高鍋高校に幸あれ!」
と威風堂々、在校生をはじめ先生、保護者の方々に決意とエールが返されました。
ここで、場内あふれんばかりの拍手…が起こらず、厳粛な空気はそのままでした…
私は拍手の準備をしていた手を、すごすごとテーブルの下に戻し、心の中で
“ブラボー”
と立ち上がり拍手を送っていました。
そしていよいよ旅立ちの時です。
担任と副担任の先生たちが、生徒の前に立ち拍手で見送られました。
生徒たちは深々と礼をし、そして回れ右をして
在校生とその後ろに座る保護者の方々に感謝を伝えました。
私も卒業生を拍手で見送り、そしてガランとなっていく卒業生がいた席を見ながら、自分の卒業の頃を思い出さいていました…
すると、高校を卒業して、東北の大学に旅立つことになっていた時の心境がリアルに蘇ってきて、なんだか寂しい気持ちになりました。
高鍋高校第67回卒業生のみなさん、みなさんの前途は洋々です。
たとえつらく悲しいことがあっても、決して一人ではありません。
笑顔を忘れず、誰かのことを幸せにし、そして自己実現を果たしてください。
卒業、おめでとう。