島根に飛びました。
島根県は古事記編さん1300年の歴史的節目を捉えた事業の先進地です。
島根県では平成22年から“神の国しまねプロジェクト”を立ち上げ、観光誘客のためのキャンペーンや集客イベントに加え、観光・旅行スタイルの構造的変化を促す事業を展開されていました。
具体的には
〇「神話博しまね」の開催
〇全国夜神楽フェスティバル
〇観光ガイド養成研修会への助成
〇メッセージソングやプロモーション映像の作成
〇神話周遊バスなど広域2次交通の整備
〇まち歩き観光(定時ガイドの設置)整備 などなど
県、市町村、民間団体、経済界が一体となって「しまね」の存在感を全国に発信し、多くの方々に訪れていただくためのプロジェクトが波打って動いています。
このプロジェクトには4年間で約25億円が投入され、観光入込み客延べ数500万人増を目指し、観光消費額を概ね200億円とする数値目標も設定されていました。
さらにこの目標を達成するために、県商工労働部長を筆頭に、市町村や観光連盟職員らが60名体制で“神々の国しまね実行委員会”が組織されていました。
神話に関しては、島根にも奈良にも勝るとも劣らない歴史が息づいているのが本県宮崎県です。
しかし島根の取り組みは、現時点において比較することが困難なほど専行されています。
この古事記編さん1300年は、単に歴史的節目であるだけではなく、県民一人ひとりに郷土の素晴らしさを再発見してもらい、ふるさとへの愛着と誇りに繋がるような働きかけが必要であることは言うまでもありません。
行政主導になり過ぎると、県民が置き去りとなり、一体感のないまま他人事のように行事が消化されていくことは何としてでも避けなければなりません。
そのためにもまず我々行政に携わる者が、熱い情熱を持って歴史の節目に向かい合うことが必要です。
島根県の取り組みをしっかり検証し、宮崎は何をすべきか提案していきます!