広島県にやってきました。
広島では知事が自ら先頭に立ち「がん対策日本一」をスローガンに、数値目標を掲げ全県一体となり、がん対策に取り組んでいる姿がありました。
全体目標として
〇5年間で75歳未満の年齢調整死亡率10%減少
〇すべてのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上
を掲げ、様々な事業展開をされています。
主なものとして、
“県庁内に「医療・がん対策部長及びがん対策課」の設置”
“たばこ対策推進事業”
“肝炎ウィルス検査・治療費助成事業”
“がん検診受診率推進事業”
“がん医療ネットワーク構築支援事業”
“緩和ケア推進事業”など・・・
宮崎でも取り組んでいる事業はあるものの、その総合的かつ一体的な事業展開にはかなり見習うべきものがありました。
なんといってもがん対策部長及び対策課を設置するところは、知事はじめ広島県の熱意の表れといっても過言ではないでしょう。
また今回の研修で新たな言葉というか、これも広島の熱意の表れなのでしょう・・・“広島からは「放射線治療難民」を出さない取り組みを実施する”という姿勢を目の当たりにしてきました。
これは今後増え続ける放射線治療が適応となる患者に対応できるだけの新たな物的資源と人的資源の投入を、個別の病院単位に任せるのではなく、基幹病院の機能の連携・集約化を図る「高精度放射線治療センター」を設置し、効率的かつ全県的な放射線治療ネットワークを創るというものでした。
また、がん検診受診率向上のため「がん検診へ行こうよ推進会議」を立ち上げ、民間企業・マスコミ・患者団体・行政など97団体による大型キャンペーンが展開されており、ここには地元の広島東洋カープの選手やOBの方々が全面協力され、受診率向上に一役かわれていました。
広島県とは財政規模が違いますが、財源を言い訳にしない宮崎オリジナルの対策事業をしっかり構築していきます。