奇跡への絆

図師ひろき

神楽を通して地域を見る

2011年12月23日 23時17分23秒 | Weblog


 この時期は、祭事が多い時期でもあります。

 続けて、3つの神事に参加させていただきました。

      

 高鍋町にある持田古墳群を守り、活かすためのお祭りが毎年行われています。

 あいにくここ3年は雨に降られてしまい、神楽の奉納は近くの公民館で行われることになりました。

 それでも地域の方々やボランティアの人たちが、一生懸命来客者を接待していただき、特に女性部が作られる煮しめの美味しいこと美味しいこと!

 来年は、秋晴れの下での式典が開催されますように・・・

 次は、木城町の比木神社の神事です。

      

 こちらは前日の雨が残るのではと心配されましたが、屋外での催しものは滞りなく進んでいきました。

 一番神楽の奉納の後は、地元の太鼓チームにより演奏があり、昼間は勢いある太鼓の響きが、夜のとばりの中では幻想的な響きにも聞こえ、観るものを釘付けにしていました。

 釘付けにするといえば、中之又神社の神事です。

 中之又神社は、木城町役場からさらに車で1時間ほど山奥に入ったところにあります。

 地元の我々でさえ、1時間ほど要してようやくたどり着く山深い所ですので、夜に初心者の方が来られればあと30分ほどはかかると思われます。

 途中、車が離合できない所が、何箇所もありますので、道を譲り合いながら進んで行くことが必要となります。

 そしてようやくたどり着いた先には、温かい灯りがともり、いつも地域の方々が満面の笑みで迎えてくれます。

  

 そしていつも思うことは・・・

 “ここは神に近い場所”

 ということです。

    

 夜を徹して舞われる神楽は、山の暮らしを守る神への感謝の表れで、その神への真摯な想いが痛いほど伝わる神事に毎年感動しています。

 
 しかし、神社を守る地域の方々のほとんどは高齢者で、まだこの地域に小学校があったときに山村留学をしていた卒業生たちが、この祭りに合わせて駆けつけてくれ、舞手の協力をしてくれていることもあり、祭りを続けられていますが、10年後は・・・

 寒さに立ち向かい舞われる神楽を観ていると、つくづく

 “この風景を守ることこそ政治の役割なのだ”

 と強く思います。

 この地域の声を代弁し、願いを叶えられるよう、最善を尽くします!