大阪府の橋下知事と私は同年です。
それがどうした?
26日(日)橋下知事は“府民らと教育問題を話し合う討論会”に出席され
「日教組批判などで引責辞任した中山成彬氏の発言はまさに正しい。」
と発言されたようです。
この発言から推測するに、大阪府では日教組が、教育現場に悪影響を与えるほどの活動をしているのか!?
橋下知事が実際学生時代に、日教組に所属している先生から正当な教育を受けることができなかったのか!?
同年の私としては、小中高校時代に日教組の先生から学力が低下するような教育を受けた記憶はありません。と言うより当時、どの先生が日教組か、そうでないのか、学生には判別がつかなかったと思います。(大阪と宮崎では環境が違ったのかもしれませんが・・・)
となると、中山氏や橋下知事は実際に日教組が教育現場に悪影響を与えている事実を知っているのか、それとも誤認しているのか・・・
討論会の中では、橋下知事の発言に対し、場内から教育関係者とは思えないようなヤジが飛び交い、それに対し、知事とは思えないような言葉遣いで応戦されていました。
この場面を切り取るだけでは、この問題の本質は見えてきませんが、寂しさだけは伝わってきました。
またこの討論会の中で橋下知事は
「口で言って聞かなければ、手を出さなきゃしょうがない。」
とも発言されています。
やはり、この言葉だけを捕らえて理論展開をすることもできませんが、小学校の頃の思い出を紹介したいと思います。
小学4年生のとき、若いスポーツマン先生が担任でした。
夏休みの宿題で“ローマ字を覚えてくる”がありました。
授業が始まり、“ウサギとかめ”のローマ字版を一人ずつ読まされました。
一人目は、2行目の途中で止まってしまい、ビンタ!
二人目は、3行まで行きましたが、やはり止まってしまい、ビンタ!
三人目は、3行目で読み間違えて、ビンタ!
四人目は、私・・・ ビンタ!
5人目は、女の子でした。順調に読み進みましたが、もう少しの所で・・・ビンタ!
女の子はビンタの勢いで倒れて、鼻血流していました。
そこで先生は
「後ろで寝かしちょけ!次っ!!」
ビンタは続きました。
生徒の半分くらいビンタが続いたとき
「お前らは全然、勉強してきちょらんやないか!もういい、授業はせん!教室から出て行け!!」
と授業途中で運動場に放り出されました。
途方に暮れた私たちは、二人一組になって地面にローマ字を書いて、少しずつ勉強を始めました。
すると冨永さんが
「先生は夏休みも一緒にプールに行ってくれたりして、私たちと遊んでくれたわ・・・勉強してこんかった私たちが悪いよ。先生に謝ろうよ。」
と言って、一人教室の方を向いて、グランドに正座しました。
次から次にその横に並び、一列に正座して
「先生、ごめんなさい。先生、ごめんなさい。」
と何度も頭を下げました。
その声が届いたのか、先生が
「もういい、あがって来い!」
と呼んでくれました。
私たちは足に食い込んだ砂利を払いながら、我先にと先生が待つ教室に駆け上がりました。
それから私たちのクラスは、他のどのクラスよりもローマ字の成績が良かったことは言うまでもありません。
あの頃は、学校“体罰”と言う言葉は存在しなくて、先生からの鉄拳は甘えや心の歪みを正してくれる“愛情”以外の何ものでもありませんでした。
私は信頼関係に基づく“愛情ある鉄拳”は必要だと考えます。
(写真は大阪府エコタウン政務調査時のスナップであり、本文の内容とは特に関係ありません)