県には“自殺対策推進本部”があり、その減少のため日々取り組んでいます。
本部長は東国原知事です。
2007年10月までの県内の人口10万人当たり自殺者数「自殺死亡率」は29.1人となっており、秋田県に次ぎ、全国ワースト2になっています。
前年同期比で見ても3.2ポイント増で、過去最悪の率となっています。
全国平均は20.5人。
県内自殺者数は、男性237人、女性95人の計332人。
年齢別では、50代が94人(約28%)で最も多く、50~70代以上は計225人(約68%)で、働き盛りの壮年期や高齢者の自殺が増加しています。
地域別では、県西地域での発生率が高く、西諸県が前年同期比18人減少したものの、都城北諸県は同21人増加しています。
自殺率上位の青森県など東北地方では、保健師など専門職員を増強し、自殺率が年々減少しています。
県では08年度、うつ病対策強化を柱に市町村と連携した自殺対策支援や産業医などの人材育成、自殺未遂者・遺族ケアなどの「自殺ゼロ」プロジェクト推進事業に取り組みます。
うつ病対策としては、まずは本人のメンタルヘルスケアが必要です。
しかし、うつ状態になる方は、うつ状態になるまで頑張ってしまう“頑張り過ぎ屋さん”が多いのです。
ですから周りにいる人が、気付いてください!
うつ状態の方からは、“うつサイン”が出ています。
“食べれない” “眠れない” “話せない”
このサインに声をかけてください。
うつ状態の良薬は
“休息” “語らい” “寄り添い”
おもいきって休まないとダメです!
とは言っても、“頑張り過ぎ屋さん”は走り続けます。
頑張ろうと思っても、頑張れるだけのエネルギーがないのですから、走れるはずないのです。
周りが止めてください!
そして語らい。
私が医療ソーシャルワーカーとして勤務していた頃、医療福祉相談室を訪ねていただく方のほとんどは、悩みと一緒にその解決方法も抱いて来室されます。
私は、悩みを聴き、うなずいているだけで自ら解決方法に気付き、安心して帰っていかれていました。
ひとりで悩まないで、言葉にしてください。それだけでいいんです。
周りは専門的な知識は要りません。ただ聴いてください。それだけでいいんです。
寄り添い。
不安になる時に、そばに安心できる人がいてくれて、不安な揺れに寄り添っていてくれるだけで、心の波は穏やかになります。
物理的な距離ではなく、心が寄り添える存在が必要です。
見守られている。見守っている。ひとりじゃないよ。
今回アップしている写真は、県が作った“自殺予防キャンペーン”のバッジです。
先日このバッジを付けて仕事をしていると、ある先輩議員から
「いつまでそれ付けちょっとか!もうキャンペーン週間は終わっちょっど、知らんとか!」
と指摘されました。
「キャンペーンは終わっても、取り組みは終わっていませんから!」
と笑顔できっぱり答えさせていただきました。
あなたは、かけがえのない大切な人です。