今日(1/30)の神戸新聞の東播版に「高砂染」が大きく取り上げられています。掲載させていただきました。
それにしても、きのうの夕方、江戸時代「高砂染」を始められた尾崎さんのご子孫の尾崎高広さんとひとしきりお話をしたんです。偶然です。
「高砂染」の人気じんわり
江戸時代には幕府への献上品にもなった「高砂染」が昨年春に再現され、今年1月上旬には帝国ホテル(東京)で展示された。再興に取り組む兵庫県高砂市高砂町の企業「エモズティラボ」は本格的な製造・販売を目指しており、「高砂の名を全国に広めたい」と意気込む。
高砂染は約400年前に生まれた。「高砂神社の相生の松」をモチーフにし、繊細な松枝柄に吉祥紋を型染めで重ねる。謡曲「高砂」に歌われる祝いの精神を表現しているという。
約90年前に衰退したが、同社代表の寄玉昌宏さん(33)らが古布を調べて技術を研究。2017年にエモズティラボを立ち上げ、昨年4月に再現した。
同10月には、中東のアラブ首長国連邦(UAE)の展示会に浴衣などにして出展。帝国ホテルの展示会では、初めて高砂染を知った客から「日本の正月にふさわしい着物」などと高い評価を得たという。今年秋には姫路市内で公開する。
現在は展示用の2枚だけだが、本格的な製造・販売が目標。高砂染の創業家の一つとされる尾崎家の17代目当主で、同社相談役の尾崎高弘さん(52)は「時代に合った高砂染を作り、未来に伝え続けたい」と話している。(本田純一)