OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

最後の一枚

2017年12月31日 | 生きる発想
多趣味であったが、絵手紙もその一つであったようだ。
入院していて、亡くなる日の最後の一枚は、
自分の似顔絵のようなお地蔵さんの絵に、
今日もいい日、とあった。

父のいとこにあたる方の連れ合いになるおばさまだったが、
人生の達人であったかな。

今日もいい日。

喪主の息子さんも、その言葉を繰り返した。
その奥様は、書道の先生をしているとか。
その方が亡くなったお姑さんの世話に当たったことを、喪主のご主人は感謝していた。
よくありそうでなかなかない話しではないかな。

葬儀で一緒になった私よりひと世代若いはとこにあたる忍ちゃんと話したら、「書道2級からなかなか上がらない」と。
そういいながらあまり気にした様子はなかった。
それでいい。

今日もいい日。

位牌の字がなかなか上手くはいっていたので、誰が書いたのか上手いね、というと、

「私が書いたの」と書道2級の忍ちゃん。

今日もいい日!




コメント
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