OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

訂正印修正印

2023年10月23日 | 日記

個展「龍+」では、龍を書くこと多かったが、もう一つ「嘉辰(かしん)」も多かった。

“よき日”ということだが、来年の干支「辰」もあって、暮れから新年にかけてトレンディーな言葉になるかな。

「嘉辰」と気持ちよく書いた、と思ったら最後の払いの伸びがも一つ欠けた。

ボツにしようか、、、でも全体は気に入って、いい動きだが、、、考えたあげく、そこに訂正印というか修正印を捺せばいい、と。

なかなかできないですよ、普通の書家には。と開き直って、グレートアーチストは違う、とうそぶいた。

売れ残ったのは、お客さんの審美眼が確かだったから。大したもんだ。

訂正印は「如意」。心のままに、という印だ。

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後輩に褒められた

2023年10月23日 | 書道・筆文字

龍は、まったく龍に感じられない龍を草書も草書のくずしの極致までいったような作品を20代か30代前半で書いた。小品だったがすぐ売れた。なぜかというと、昭和の代表的作家の一人である水上勉先生が漉いた竹紙だったから、というオチがつく。

その少し前の年だったのか、水上先生と縁のあった私の俗の師匠が中心になって、水上作品を舞台で演じる寸前の野村須磨子さんらも交え大勢で越前に伺ったとき求めた紙だったか。

そして今回、たくましい龍も、画の龍も、様々に書いた描いた。

そんななか、上手くも書こうとしない、ふっと書いた作品は、ふっと書けた作品だ。

いろいろバリエーションがあっていいから、と裏打ちしたが、どんなもんか、と思っていたら、書家の後輩が「これはいい」と。個展作品補充のため、最後の二日間だけ日の目をみたが、最終日に来てくれたのでそれがあった。

ほめてくれる。そういうときだけかわいい後輩にみえる。真摯に書と取り組んでいる男にいわれるとうれしいな、やっぱ。

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