OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

煽ぐ

2011年07月11日 | 書道・筆文字
昨日は朝から晩までのワークショップ。それも草書がテーマ。
とっつきにくいテーマだったが、いつものメンバー他、長野や群馬からも参加してくれて感謝。

ずーと慣れない草書と向き合い格闘しているなかで、様子をみはらかって夕方、主宰者と相談しておいた団扇に、ひょいと草書でなんでもいいからと書いてもらった。

夜8時過ぎに終わったWSだったが、その後、夕食をとりながら、主宰者が自らしたためた「月」の団扇で煽いでいると、「あ、それいい!」とKさん。みんなも「ほんとだ~」と。

半紙にイメージとして書いたものはよかったが、団扇に書いたのはイマイチ…といっていた主宰者の方であったが、煽ぐとその「月」がかがやくのであった。というとオーバーか、動き出していい味になるのである。

どれどれと、比べて私の見本用に書いた「舞」を取り出し、煽いでみると、踊ってくれなかった。
先生役をやると、先生のような「舞」であって、あくまで見本である。そこには感動もない。だからといって、思わせぶりの書もいけない。

煽いでちょうどいい作品になるとは、いやはや団扇の書の境地をみた。





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