第36回大佛次郎賞に石川九楊氏の『近代書史』が選ばれた。
石川さんが京都新聞に文人などの書を評したものがまとまって、『書の風景』として出版されてから四半世紀経つかな。
書や書家、書の研究者などなどたくさんいるが、それと違ったステージで活躍できる凄さ、ここには執念さえ感じる。
一般の書家の方々からはどういう評価を得ているかよく分からないのだけれど、彼こそ書を愛して止まない一人であり、書家という存在が、どのジャンルに比べてもひけをとらない、いや、優れている、とエールを送り続けているように考えていると私は思っている。(あきらめているかな?)
書道全盛の昭和に、西川寧という見識ある巨匠がいた。伝統派の論客でもあった西川が、「芸能人のサインでもなんでも真っ向から評論する者はいないか」のようなことを書き残しているが、石川さんはそれも超えていった。
石川さんが京都新聞に文人などの書を評したものがまとまって、『書の風景』として出版されてから四半世紀経つかな。
書や書家、書の研究者などなどたくさんいるが、それと違ったステージで活躍できる凄さ、ここには執念さえ感じる。
一般の書家の方々からはどういう評価を得ているかよく分からないのだけれど、彼こそ書を愛して止まない一人であり、書家という存在が、どのジャンルに比べてもひけをとらない、いや、優れている、とエールを送り続けているように考えていると私は思っている。(あきらめているかな?)
書道全盛の昭和に、西川寧という見識ある巨匠がいた。伝統派の論客でもあった西川が、「芸能人のサインでもなんでも真っ向から評論する者はいないか」のようなことを書き残しているが、石川さんはそれも超えていった。