花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

ぼくたちの家族

2014-06-02 | Weblog

 日本映画史に残る傑作。見終わった後、どんな言葉にもならない不思議な情動に駆られた。家族の物語でありながら個の生き方を突きつけてくる。息が詰まる。でも、なんどでも見たい。ここに、”あなた自身が”きっといます。

上記のような宣伝文句に「行って見よう!」となりました。

     

若菜家は東京郊外のニュータウンに買った一軒家に小さな会社を経営する父と母は住み、長男は結婚して独立、次男は大学生で、都内のアパートで一人暮らしをしている。最近物忘れが酷いとこぼしていた母玲子が、唐突に「家族がバラバラになちゃうなんて、おかあさんはいやだ!」と叫ぶ。翌朝父と長男は、母を病院に連れて行く。医師は「余命一週間」と。

父の借金や長男にも振りかかる金銭の問題 。ここで次男は再検査の道を考えた!そして・・・間一髪 別の道が見つかるのです!

次男の冷静な思考。2時間の放映時間は我が家のことも考えさせられたし・・・

お母さんの屈託のない笑顔。

     

     

     兄と弟  配役も良かったし。

     

     妻の病気でオロオロするばかりのお父さん 


小さいおうち

2014-02-24 | Weblog

                 

 ベルリン国際映画祭での公式上映。 宣伝に惹かれて鑑賞することにしました。昭和初期から現在までを、現在80代前後の女性が語り継いだ物語になっています。

私の歩んだ時代を反映している所も多々ありますが、母親と重なる部分も少なからずあるかと・・・・興味は深まってゆきました。

物語は東京郊外の赤い屋根の家に、地方から女中として来た二十歳前の女性の目で語られています。そこには、玩具会社の重役の旦那様と美しい妻、病弱な学齢前の男の子がいて、会社関係の男性の来訪が多々あり、その中に病歴があって招集を免れた若く魅力的な男性がいました。この家の美しい妻はこの若き男性を誘うのです。そして女中も気づくのですが、何度かの逢瀬があって、この街は空襲に遭い赤い屋根のうちは焼け落ちてしまいます。皆は生き延びても、この秘密をだれにも語らず女中は郷里に帰ります。

この物語「小さいおうち」は、直木賞を受賞した中島京子の小説を、山田洋次監督が映画化して、ベルリン国際映画祭で、金熊賞を受賞した(多分女中を演じた女性)ではないかと思うのですが・・・?

晩年のタキ(女中)が、大学ノートに綴った自叙伝{小さいおうち」で過ごした記憶が綴られていますが、奥様に忠実であったタキも奥様からの手紙を恋人に手渡さなくて (これはタキの独断) で今も開封されないまま残っているということが最終章に明かされていました。

 

 

 


花束を頂く

2013-11-13 | Weblog

町内会ではボランティア活動で、高齢者に花束をくださるようです。

我が家にもその日がやってきたようです。

ある日「3丁目町内会からお花を届けに参りました」とドアホーンから聞こえてきましたが、「?お願いしていましたかしら・・・」とトンチンカンなお返事をしてしまいました。出向くとお顔見知りの方で、「順番にお贈りしているので・・・」全く知らなかったので・・・恥ずかしさと嬉しさで・・・夫が頂いたものでしたが、こんなお心遣いを頂く町内会とは!と 心暖まるものが湧き上がって参りました。

                    {{可愛い ブーケ}} 


映画「そして父になる」

2013-10-12 | Weblog

話題の映画「そして父になる」を、観てくることが出来ました。カンヌ映画祭でグランプリを受賞した「吾が子」の取り違えをテーマにしものでした。

社会的にもエリートに目される若き夫婦の子供が、ある日突然病院から「取り違えた」と、電話が掛かってくるのです。双方の親はそれぞれに育てた6年間を思い苦しむのです。そして取り替えるのなら速いほうが良いと決行をするのです。

2組の家族を通して、 愛と絆 家族をテーマにしたドラマが展開します。これは映画監督是枝氏のオリジナルストーリーですが、私にも40歳後半の息子に、似た経験があったのです。今思い出しても胸の潰れる思いがあります。新聞紙上で取り沙汰されて・・産院で常に傍にばかりではなかった・・と言う理由からでしたが、(産院の名前が明かされたわけではありませんでした)行動は起こしませんでしたがこの記事のことは数年はもっていたと記憶しています。可愛さが増すばかりで次第に忘れてゆきました。

「そして父になる」でも、6年の歳月が血よりも濃く優先されました。涙なくしては語れない!人は美しい心を持っている。ここ数日殺戮の話や焼死のニュース。毎日のように繰り返し見聞きする事件、全て人の心の有り様の多岐多様な複雑さ。

 

 


私の好きな小道

2013-10-03 | Weblog

横浜の郊外に移り住んで30年に成ろうかという今頃、住宅の外周路のその又すぐそばに遊歩道があります。外出には大抵クルマを使っていて何時かその道を歩いてみたいな~と思っていたことが、ようやく果たせるようになりました。

クルマを手放して暫くして家から数分の緑道は、木漏れ日の中 静かに迎えてくれました。人影も少なく行き交う時少し会釈したりして・・・散歩だけと言うのはしたことがないので、お買い物の時ということになりますが、心やすらぐ楽しいひと時になりました。

           

          

         

          


大倉山ジョイフルコンサート

2013-07-23 | Weblog

「心地よい午睡にいざなうフルートの調べ」に・・・・とのお誘いに 気持ちの余裕を感じて・・・同じ横浜ながら 何時かは・・・を叶えることが出来ました。

フルート界の新星☆飯島諒の渾身の演奏と ピアノ☆久下未来 宝塚ベガ学生ピアノコンクール入選の伴奏で 日常から遊離できて爽やかでした。

  横浜市大倉記念館

横浜市大倉山記念館は、用紙業界で活躍した実業家大蔵邦彦が、大蔵文化研究所の本館としてし、昭和7年に建築したもので、その容姿がギリシャの神殿を彷彿させ、ひときわ異彩を放つ様式意匠力に満ちています。設計は建築家長野宇平治で、日本の古典主義建築の設計者として全国に銀行建築を手がけ、格調の高い洋風建築の設計を行いました。

建物は鉄筋コンクリート造り、2階建で地階と二層の塔屋を持ち中央部に吹き抜けのある大階段と殿堂があり、両翼部に各室を配し、背面には中庭を囲んで回廊が廻る複雑な空間から成り立っています。

 演奏

 J.S.バッハ       フルート・ソナタ bwv1032  A-dur

  ライネッケ       フルート・ソナタ 「ウンデイーネ」

 ドビユツシー      牧神の午後への前奏曲

 プーランク        フルート・ソナタ

 ポルヌ          カルメンファンタジー

    途中別室ででお茶を頂く休憩があり、若々しい飯島氏のお話も挿入されて楽しい時が

    流れました。   

写真が思うように入りません。久しぶりの操作でオロオロしています。上から演奏会場と大蔵記念館の庭と、大蔵記念館を写したものです。

    


同窓会

2013-07-01 | Weblog

小学校 中学校と 少し出入れはあったけど・・・幼い時の友情が続いています。今は老人(誰もそうは思っていなくても・・・)の部類なのに皆んなはしゃぎたくなるようです。郷里は山口県なので、そこに在住している人たちが最多ですが、他県からも毎回出席している人も多々あります。

北海道はさすが少数ですが、出掛けられないけれどと大金を送っていただいたそうです。お世話係は、熟慮されて山口伝統工芸の「白萩花器」をお送り下さいました。「27年会全員が、お揃いの当地伝統工芸品 白萩花器 を持っていることは素晴らしい事ではないでしょうか!」と。

私も欠席でしたけど、又いつか出席したいものです。私達関東在住の者は毎年箱根一泊で、行なっているのですが、一学年上と一学年下と郷里に呼びかけて、それでも10名くらいで、集まっています。

                 


野毛山動物園

2012-04-13 | Weblog

              

  私の人生はかなり住み替えが多い方かなぁ~と気が付いたのですが・・・生まれて間もなく。そして20代で2回。30代,40代もそれくらい。そして今の処は30年近くになり最長になりました。

さて ここ横浜はかなり気に入っていますが,知らない処もかなりあり,お花見の季節なので気になっていた野毛山動物園に白羽を立てました。ズーラシアが出来る時,廃園の計画がありましたが市民の反対で存続になったところです。急坂もありますがクルマもバスもあり起伏に富んだ園内は大勢の人でにぎわっていました。

     

MM21地区が目線上にあり,櫻など沢山の樹木や池 其処此処に厩舎があって放し飼いの鳥や子供たちが戯れている情景が至る所にあるのです。猛獣がいないのが私向きでもありました。

     

動物園は入場無料で出入りが自由なので,すぐそばの浄水場に行ってみました。 

展望台があって横浜港が見えて後ろを振り向くと,広場があって日がな一日我が物にすることも出来るのです。来年も来ようかな~! 縁飾りのような芝桜も もっと生え揃っていることでしょう。

      


帰省

2012-03-31 | Weblog

郷里は遠くなってしまいましたが,生まれた時からの3人姉兄は健在で,  母の25回忌を区切りにすると実家を守る兄から聞いたときは寂しい思いがありました。 

詩を詠んでいた母は 西行の 「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ」 (山家集) 。 「櫻のころにて春死なん」・・・・と母も望みどおりでした。

私は関西と東京に住み分けながら幾度帰省したことでしょう。幼児を連れて帰るときは夜行列車がよかったなあと今では思います。一人旅の今は4時起きでお昼前に新幹線「のぞみ」と,山陽本線乗り換えで「柳井」に到着なのです。 横浜~広島・・・3時間半。 広島~柳井・・・2時間半。このローカル線に呆れています。

御住職にはこれまでは自宅にお迎えして御供養をして頂いていたのですが,身内も少なくなって菩提寺でお経を挙げて頂くベく参内しました。新築されていて本堂も庫裏も椅子席になリ助かりました。前回の17回忌以来でしたが,御住職は代替わりをされていて,30代の若々しい読経は清々しく「真宗勤行集」を参列者共々唱和させて頂きました。小6の兄の孫娘が朗々と読み上げて頼もしいものでした。        

お昼食は席を設けてありましたが,精進料理など死語になっているのでしょうか。街の様子でも行って見る・・・の誘いに何年振りかしらと散歩がてら歩いてみて大分様子が変わっているようでした。 

                   

江戸時代から土蔵つくりの商家が並び岩国藩のお納戸として栄え,錦帯橋建設を支えました。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。金魚提灯も風情がありますね。

                   

雛祭りの時だけよりもう少し楽しみたいのでと,毎年長く飾っているらしいのです。夫は体が不自由になり長男が泊まってくれて,私も一泊出来て兄や義姉ともしみじみと語れて幸せでした。           

                  

宮島あたりまでずーと穏やかな瀬戸内海を,昔通リの移りゆくさまを眺めていて,ふっと幸せな晩年なのかもしれない・・・の思いがよぎりました。

             

広島で新幹線に乗り換えると,気分は一変して都会の緊張を蘇らすものでした。行きは二人掛け帰りは三人掛けで・・・京都で五重塔を撮りたいから。一昨年下関での葬儀に出席した時は疾走を表現出来たのですが,今年は静止画が撮りたかったので・・・(シャッターチャンスは一度きり)

 

 


梅雨空の一日を

2011-06-21 | Weblog
 <<川崎大師大本堂>>

小学校の恩師が定年後南伊豆でキウイを大々的に栽培されていた頃、上京して東京に住むことになった10名位の教え子が毎年収穫のお手伝いと言って、前日から近くの宿に泊まり、早朝からの2~3時間をキウイ穫りをしてお昼をご馳走になり、午後からはグランドピアノのお部屋で、歌を唄ったりおしゃべりをしたり、奥様が部屋一杯に飾られたパッチワークのお話も楽しく時間の経つのが惜しかったことなど思い出は尽きない・・・帰り際にはキウイを箱詰めにして夫々にお送りいただいていました。

しかしご高齢になられ、訪問することもも叶わなくなり月日は過ぎて先生はお亡くなりになり、奥様は川崎大師近くの老人ホームに入られたと聞きお見舞いに行きました。

お孫さんがひ孫さんを連れて毎日お見舞いをされているとか。十何年ぶりかのお出会いでしたが、昔の美貌そのままに少し小さくなられたかなと・・・

読んだり聞いたり見たりした老人ホームを、初めて訪問して私の「終の棲家」を体感出来たと思いました。

JR川崎駅で友達三人と待ち合わせ、いつも通過駅で川崎大師も知らないままだったので参拝することにして。案内マップを見ると15も建造物があるようです。

           
       <<八角五重塔>>
        
       <<大本堂 祈り>>                  

 【アトリエ・ポルト展】

2011-04-09 | Weblog

  【ご招待状】

          

毎年春になると、山友であり もう登山は2年くらい出来なくなってしまった私に、いつも誘って下さる「小林瑞子さん」からご案内が届いて、もう一人の山友と共に出掛けてきました。
個性的で華やかな楽しい絵を描く瑞子さんは、今年も変わらず健在でした。
楽しく和気藹々な絵画塾で、先生を初め塾の皆様ともいい雰囲気で週一を楽しみにされているご様子です。
今年は以下の2点でした。
 
 【さくら舞い】

     

 【ハロウィンの夜】

     

   【山下公園散策】 

鑑賞の時間を告げていましたので、それまでを山下公園を散策することにしました。
生憎曇り空で風も少々あってカメラには難しいお天気でしたが、久しぶりの外出は楽しいものでした。 
北の端から南の突端までを踏破したのは初めてのことでした。しかも日本では海に面した所ははここをおいて外には無く、関東大震災の瓦礫を利用して埋め立てられていました。
  
  【漂う鴎】

 

  【桜】

     

  【マリンタワー】

          

  【赤い靴はいてた女の子】

             

  【雪柳】

     

  【山下公園のオブジェ】

          

  

    

iRobot ルンバ

2011-03-13 | Weblog


<<毎年咲き続けているシンビジュウム>>

なんとなく 只なんとなく「ルンバ」が我が家にやって来た。
ペットもいないし、そんなものかな~の心境。

息子のブログを見ていたら、ロボットの掃除機が面白そうに登場している。
3~4年前だったか山友にロボット掃除機を使っているって聞いたけど・・私には時期早尚で忘れていた。
ベッドやソファーの下を勝手に動いて掃除してくれるのも悪くないかも・・・と。
しかし想像したより幅も高さも大きくて、思ったようには行かないけど「ま・いいか」って思ったところ。

          


    http://www.irobot-jp.com/roomba/feature/index.html




謹賀新年

2011-01-01 | Weblog

      <冨士の雄姿 ’10 12 18 撮影>


   新年がお幸せでありますようお祈り申し上げます。

    楽しい一年を祈念して! 2011年 元旦



    本年も宜しくお願い申し上げます。 花水木



 元日の朝に思いを馳せて・・・
 
 太陽の光を浴びて年のはじめを祝いたいものです。
 昨年は我が家にとって 夫が一ヶ月近い入院から快癒したことで健康の有難
 さを噛み締めることが出来ました。
 老境の二人でささやかな楽しみを紡いでゆきたいと思っています。

 本日は離れている家族と一緒に食事などしながら、積もる話に夜遅くまで
 賑わうことでしょう。

     
                  

ベートーヴェン 『第九』

2010-12-26 | Weblog

<<横浜みなとみらいホール>>
指揮   小林研一郎 
ソプラノ 安井陽子 
アルト  栗林朋子
テノール 錦織 健
バス   青戸 知
合唱   日本フィルハーモニー協会合唱団
  
『第九』のお誘いを頂いたとき、私は先の見通しが全く立たない時だったので
どちらかはお任せします。とおかしな返事をしたのですが「それでは行くことに」と決めてもらって、Xmas直前の12月22日桜木町は快晴に恵まれました。

   開演前の散策 
     
    <<スケートリンクに写った赤煉瓦倉庫>>

     
     <<停泊中の ASUKAⅡ >>

     
     <<Xmas イベント>>

                    
          <<暮れなずむ赤煉瓦倉庫>>

     
     <<レストランからの夕景>>

ここで 開演の時間が近づいたのでホールへ向かいました。近づくに連れてそれと判る華やぎの行列があり入場すると、ほぼ満員の会場を撮っておきました。
 
徳岡めぐみ氏のパイプオルガンで チャイコフスキー:『くるみ割り人形より 花のワルツ』&  バッハ:『主よ、人の望みの喜びよ』の独奏で始まりました。

ドイツ古典主義の詩人フリードリヒ・フオン・シラーの歌「歓喜に寄す」が書かれたのはフランス革命の起こる疾風怒濤の激動の時代でした。そのような時代を過ごしたベートーヴェンは”自由・ 平等・博愛”の理想に強く捉えられこの歌にもとずく作曲を抱き始めたのでした。

構想からは30年を費やして『合唱付き交響曲』という、今まで例を見ない斬新さで新たな時代が 現れたのでした。
日本では年末に多く演奏されてきましたが、やはり会場で聞いてこその大迫力は今も身体の中でなり響いています。