花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

鼻曲山 へ

2006-10-27 | 登山
                           【紅葉は中腹に】

「紅葉が飛び切り良い山」と、何時もの山仲間に誘われて3人だけの紅葉ハイキングに行ってきました。
軽井沢からバスで20分の「長日向」が登山口。浅間山の東方にあり「鼻曲山」という面白い名前の山でした。
辺りは紅葉の真只中 ベストシーズンの的確な読みでした。緩やかに続く道は「乙女コース」とか。しかし頂上近くは急に急坂になりました。
それまで誰とも行き交わさなかったのですが、頂上付近でドット多勢に出会って、賑やかな昼食会になりました。

【穏やかな浅間山と対峙して】
     

浅間山の眺望から少し登った所がピークでした。日差しが降り注いでいるのに絶えず木々の間は霧が流れているのです。この辺りはもう梢は冬支度を始めているようでした。
この急坂を大天狗・小天狗と言い山頂が天狗の鼻に似ている所から山名は来ているとか・・・しかしその全貌を見ることは出来ませんでした。

【ピークでは自然に笑顔がこぼれます】
     

【全貌を見ることの出来ない鼻曲山から見た 霧を纏った山2頭】
     

少し下った辺りから、何時しか又紅葉の林が始まって登りとも違う風景がありました。痩せ尾根も何度となくありましたが、深い谷底「キリズミノゾキ」の標識も 紅葉の所為か下山の好きな私はルンルンと・・・

やがて「十六曲り峠」の大曲の道が続いて、木々の中はほの暗く夕暮れを予感していると前方が開けたのです。
谷あいに今宵の宿【金湯館】が見えました!
     

鄙びた温泉宿が只一軒 霧に包まれて佇んでいました。
なんと豊富な水 温泉も皆流しっぱなしでその恩恵に、訪れたものは皆感嘆することでしょう。
箱型の水路をしつらえて、水車が回っていました。

【水路と水車】
     
     
     

水路の脇に歌碑がありました。

【森村誠一氏が投宿した際 西条八十《少年詩集より》から「人間の証明」の原案が生まれたと言われています】
     

【もう一基 与謝野晶子の歌碑が並んでいました。この秘境で溢れる思いが歌われています】
     

翌日は予報どうり雨模様になりましたので、宿のクルマで送ってもらうことにしました。碓氷峠や美しい霧積ダムは断念しましたが・・・信越本線は横川駅が終点になりましたので、再度の軽井沢まではタクシーにして、美術館周辺で終日を過ごすと言う計画を立てていました。
(余談ながら私はこの横川駅最後の日に居合わせましたので、その時の事や小ぎれいになった駅に感慨を覚えました。)

月曜日なので閉館の所もあって「軽井沢絵本の森美術館」とその一帯で、優しく 心地良い思いで過ごす事ができました。

【林の中の軽井沢絵本の森美術館】
     

やがて来るXmas の飾りも楽しいものでした。
3人共良いお買い物が出来たようです。

【ウインドウショッピング】
     

あなたの「無駄遣い」を教えてください

2006-10-22 | TBの練習
               【 オキザリス・ボーウィ(Oxalis bowiei) 】

タイトルはTBの練習のお題です。
細い皮を組んだお気に入りのサンダルが、草臥れてきたのでデパートで「チョットよさそう」と思って買ったけど、一度も履かないうちに秋になってしまった。
一度も履かないのは履きたくないから・・・以前から靴選びが一番難しいと思っている私。アア 失敗してしまった。

吾妻連峰 西吾妻山 へ

2006-10-17 | 登山
                    【梵天岩から見た湿原地帯と東大巓】                       

東北地方に足を踏み入れたのは全て登山に拘わっています。それまで宇都宮以北は未踏の地だったのです。月山・安達太良山・栗駒山・早池峰山 そして今回の西吾妻山。そのひとつひとつが足で刻み目に焼き付けた記念碑となって私を潤しています。

今までは季節は夏 可憐な高山植物を堪能する事が出来ました。
今回は始めての秋季 錦秋に染まった磐梯山ゴールドライン→五色沼→西吾妻スカイバレー→西吾妻山と雄大な風景を我が物にする事が出来ました。
東北の秋とはこんなにも素晴らしいものだったのかと!!

小さな写真などではとても表現する事は出来ませんが、この何千倍 何億倍にイヤイヤもっと∞に想像してみていただけたら・・・

【白布峠からの西吾妻山】
     

【五色沼からの磐梯山】
     

【天狗岩から見た雲海に浮かぶ飯豊連峰】
     

【天狗岩は石の海】
     

【八方台で散策のお仲間】
     

【至近距離に】
     

大英博物館 ミイラと古代エジプト展

2006-10-08 | 美術館
                       【ネスペルエンネブウの木棺】

ミイラ即ち古代エジプト。美しい彩色の木棺に何重にも覆われ黄金のマスクの下からミイラが・・数千年の古へと思いを馳せる機会が再び訪れました。

しかも医療用CTスキャンで頭から足先まで1ミリ間隔で断層撮影した画像を、コンピュウター技術で3次元(3D)処理し、ミイラの体の隅々のバーチャルな立体映像を見ることが出来ると言うのですから。
見逃せないチャンス到来と早々に行ってきました。 

幅14メートルの大型スクリーンの映像を3D眼鏡(持ち帰る)で見ると、手で触れる近さに映し出されて驚きの一撃を受けました。
性別や年齢、健康状態や死因すらも表れることも。
包帯に納められた数々の護符、傷跡などから分かるミイラの作り方など、内部に隠された秘密がひとつひとつ明らかになって行きます。

【体の内部を旅する『バーチャルツアー』も出来るようになりました】
 

死者が復活するためには遺体をミイラとして保存して遺す事がどうしても必要でした。様々な形をした護符や副葬品を用意し、遺体と共に埋葬する事で、死者の再生・復活をより確実なものにしようとしました。

例えば【供養碑】もその一つです。
     

シアターに続く展示室では、ネスペルエンネブウの納められた棺や、護符など映像で紹介された品々を実際に展示。あわせて美しい彩色の木製人形棺や、装飾品、ミイラマスクなど大英博物館のエジプトコレクションから厳選された130点が展示されています。

私が古代エジプトに夢中だった頃「王家の谷」のツタンカーメンを訪ねて胸打ち震わせてより、早20年の歳月が過ぎ去りました。
今回【 ロゼッタストーン】の複製品も展示されていました。ナポレオンの戦利品だと思いますが、イギリスにある理由を私は知りません。写真では大きさが分からないので見てみたい思いがありましたが、'98年その思いが叶ったのです。