花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

小さいおうち

2014-02-24 | Weblog

                 

 ベルリン国際映画祭での公式上映。 宣伝に惹かれて鑑賞することにしました。昭和初期から現在までを、現在80代前後の女性が語り継いだ物語になっています。

私の歩んだ時代を反映している所も多々ありますが、母親と重なる部分も少なからずあるかと・・・・興味は深まってゆきました。

物語は東京郊外の赤い屋根の家に、地方から女中として来た二十歳前の女性の目で語られています。そこには、玩具会社の重役の旦那様と美しい妻、病弱な学齢前の男の子がいて、会社関係の男性の来訪が多々あり、その中に病歴があって招集を免れた若く魅力的な男性がいました。この家の美しい妻はこの若き男性を誘うのです。そして女中も気づくのですが、何度かの逢瀬があって、この街は空襲に遭い赤い屋根のうちは焼け落ちてしまいます。皆は生き延びても、この秘密をだれにも語らず女中は郷里に帰ります。

この物語「小さいおうち」は、直木賞を受賞した中島京子の小説を、山田洋次監督が映画化して、ベルリン国際映画祭で、金熊賞を受賞した(多分女中を演じた女性)ではないかと思うのですが・・・?

晩年のタキ(女中)が、大学ノートに綴った自叙伝{小さいおうち」で過ごした記憶が綴られていますが、奥様に忠実であったタキも奥様からの手紙を恋人に手渡さなくて (これはタキの独断) で今も開封されないまま残っているということが最終章に明かされていました。

 

 

 



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