花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

鳥獣戯画展

2015-06-14 | 東京国立博物館

京都高山寺の至宝「鳥獣戯画」特別展を終了間際に拝観出来ました。最初で最後になると思い大勢の拝観者とともに、ゆっくりと長時間見尽くすことが出来て、心から喜びを噛み締めています。

見ているだけで、文字は何もなくても そして擬人化されていることで、楽しみを見つめることが出来たことが、普通の絵画との違いですし、見慣れた動物で表現されていることも、親しみが持続して来たものでしょうか。

 

フフ と笑みを浮かべながら見る沢山の戯画は折にふれて思い出すことでしょう。平成館は待ちくたびれて、本館に移り皆写真を撮っているので、真似てみたものを貼ってみました。

 


キトラ古墳壁画

2014-05-03 | 東京国立博物館

    

 ゴールデン・ウイークの最中 数ある博物館の中 私は「キトラ古墳」に白羽の矢を建てました。天気や良し時間の余裕も限られているので・・・と。しかし待ち時間90分と宣告されて、マズ仰天いたしました。今までにこんなに並んだことがあったでしょうか!

ああこんなにも渇望していた人たちがいたのです。太陽はジリジリと照りつけるし、やっぱり長かったですが、大木の百合の花に慰められたし、本を読んだりして遂に入場にこぎつけることが出来ました。

キトラ古墳は直径13・8m 2段構成の円墳。明日香村安部山の東西に延びる急稜の南側に造られています。7~8世紀初めころ藤原京の中央から南に伸びる朱雀大路の延長線上にほぼ位置します。 この線上に天武・持統稜や文武稜の天皇家のお墓が並んでいることから、キトラ古墳も当時の皇室など高い地位にあった、人物のお墓と考えられます。石室は全て漆喰が塗られこの上に、四神壁画が描かれました。

白虎 ・・・西方を守護 秋を司る              

     

朱雀・・・南方を守護 夏を司る

     

玄武・・・北方を守護 冬を司る

   

 出土遺物・・・木管を飾った金属類 太刀の刀身や玉等

         身の回りのものに限られる。銀冠付き花型飾り。

         鉄地銀張象嵌 帯取金具 

  

1983年に石室の盗掘穴からファイバースコープを挿入し、北壁に描かれた玄武を発見。1972年に調査された同村の高松塚古墳に続き2例めの極彩色壁画を持つ古墳と分かりました。その後も石室内部を撮影する手法で調査され、古代中国で玄武とともに四方を守護する朱雀、白虎、青龍のほか天井に描かれた天文図を発見、十二支も見つかりました。壁画を全面的に取り外して保存することが決定し、現在保存と修理が進められています。これらの壁画は2016年度をめどに明日香村に保存公開が予定されています。

 ( 以上は絵葉書や見聞したものを書き留めたもの。残念ながら青龍は見失いました)