花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

真鶴半島・魚付き林

2006-08-29 | 里山 森林行
                              【三ツ石海岸】

箱根火山の溶岩が相模湾に流れ込んで出来た真鶴半島で不思議な体験をしました。
真鶴駅から 沖合3キロ先端の「三ツ石」は景勝として有名です。

半島の大部分は針葉樹や広葉樹の森林をなし、神奈川県下では唯一「魚付き保安林」に指定されている所でした。
初めて聞く言葉でしたが「ウオツキリン」とは、字の如く魚の付く林なのです。

『魚類を集め その繁殖・保護を図る目的で、魚の好む暗がりや波風を防ぎ水温を安定させて、魚たちの回遊コース上の休憩場所や、餌場として太古から今日まで保護されてきました』

森林の大木を縫う内に次第に下り坂になり、植生も変化して砂浜では草様の小さな植物になっていました。
沢山の植物の中から心に残った数点をご紹介いたしましょう。

【魚付き保安林の標識】
     

【赤松 (美しい幹) 】
     

【カラスザンショウ (瘤のトゲが成木になる程消失する) 】
     

【クスノキ&豆蔦 (大きさが好対照)】
     

【トベラ (白い花と赤い実と) 】
     

【アカメガシワ(埋土種子:100年位土にいて伐採した所にいち早く芽を出す)】
     

【次は花・花・・・】
【ヤブミョウガ (花と実が同居 グランドカバーのようでした) 】
     

【ママコノシリヌグイ (小さな花 茎にトゲが沢山) 】
     

【ヒヨドリジョウゴ (見ることが出来てよかった) 】
     

【ハマゴウ 】
     

【ハマグルマ (猫の舌 葉の表面を形容して) 】
     

【ハマホッス (浜払子:ドライフラワーとなって立ち尽くす) 】
     

【ハマユウ (浜木綿) 】
     

【ハマカンゾウ (崖からの遠望) 】
     

【蟲2題 】
【アカスジカメムシ (セリ科の植物を好む) 】
     

【マメコガネ(アメリカに渡りジャパニーズ・ビートルと呼ばれ怖がられた)】
     

     
    


メガマウス VS ジャコウウシ どちらが見たい?

2006-08-27 | TBの練習
              【鹿の子ユリが咲きました 8月10日 撮】
 
今週の TBのお題を見た時、一瞬想像がつきませんでした。
アニメの中の登場人物なのかな?って・・・そこでGoogleでしらべると。

メガマウスは大きな口をした鮫。巨大な鮫を捕獲したため、あらゆる角度からの写真や解剖図があり、大きく話題になったものでしょう。

一方ジャコウウシは 極北のツンドラ地帯に住み分厚い毛皮をまとい ウシ科・ヤギ亜科で、交尾期雌の眼下腺からジャコウの匂いが出て名前の由来となりました。牛と見紛うムックリ・モッコリで優しい目をした 実は「カモシカ」の一種なのでした。

そこで結論は『真夏にツンドラを背に草を食むジャコウの親子の、逆光に映える毛皮の全体像を撮って見たい』になりました。

横浜 金沢動物園

2006-08-17 | Weblog
                          【多勢のお出迎えです】

今 動物園が熱い。
旭山動物園が新風を巻き起こして、他の動物園も随分刺激を受けているようです。少し前までは水族館ブームがありました。

私の住む金沢区に20年前、鎌倉アルプスや円海山・幾つかの市民の森など 横浜市最大級の緑地帯に隣接して、動物園が作られました。

希少草食動物を中心として、生息地に合わせて アメリカ・ユーラシア・アフリカ・オセアニアの大陸別に展示されています。
又 野生では数が減ってしまった希少草食動物たちの保護繁殖にも取り組んだ研究が行われています。

植物園も併設されていて、真夏は初めてだったのでそちらの興味もありました。

   【ヘクソカズラ 可愛くて綺麗な花なのに・・・】
   

   【アラビアオリックス (横から見るとユニコーン) 】
   

   【ケニアボンゴ (アフリカの ”森の魔術師” 世界四大珍獣)】
   

   【ソマリノロバ (横じまのソックスがオシャレ)】 
   

   【ヒガシオオカンガルー (どこか人に似ている)】
    

   【キタオグロワラビー (小さなカンガルー)】 
   

   【ユーカリ 天を突くほどに大きくなってコアラは育つ】
   
 
   【アメリカヘラジカ 北米最大の哺乳類 】 
   

   【アメリカブロングホーン (北米最速:長距離ならチーターより早い)】
   

   【シロイワヤギ (ロッツキーマウンテンの白い妖精)】 
   

   【 コバノランタナ 】
   

   【 ガウル (世界最大級の牛)】 
   

   【ニホンカモシカ (均整の取れた足の形と綺麗な模様)】
   

   【カンスーアカシカ (中国名は馬鹿) 】
   

   【ハンショウズル 】
   
 
   【モモイロペリカン (何処にいるかは気分次第) 】
   

   【クロエリハクチョウ (翼を使ったクロエリチョップの必殺技を持つ)】
   

   【タンチョウ (頭の赤は毛ではなく肉。一寸もジッとしていない)】
    


現実逃避する時、何をしますか?

2006-08-12 | TBの練習
      【5mm位のフウセントウワタの花:この6倍くらいの実を付けます】

現実逃避とはお堅い言葉。それって実現できるかしら?
一瞬気持をそらす・・でも生きている限り逃げ出す事は出来ないのではないかしら。
苦しくても 哀しくても取り組まなければならないと真っ向勝負で生きてきた気がします。キット生き方が下手なのでしょうネ。

それともチョット気を紛らわす?(多分こちらね・・写真を見て思い出に浸る CDで音楽を聴く 見たいTVを探す かなぁ~)

カミーユ・クローデル 展

2006-08-03 | 美術館

只今 広大な府中の森公園の一廓にある美術館で開催されています。
「世紀末パリに生きた天才女性彫刻家」 として。

【カミーユ・クローデル】


私が彼女を知るキッカケは、1996年 Bunkamura ザ・ミュージアムに於ける
Camille CLAUDEL展で「運命に接吻された女」「ロダンとの愛と葛藤に命を刻んだ女性彫刻家」と紹介されて心惹かれたためでした。
同名の映画も上映され 分厚い本(弟ポールの孫に依る出版)も読んで、わたしの胸に畳まれたのです。

今回62点の ブロンズ・大理石・絵・手紙・写真が展示され、私は2時間も掛けて見ていた事に気付きました。
又もや深い思いを寄せてしまったのでした。
彫刻を見ながら 彼女の心の動きを追ってみることに致しましょう。

【オーギュスト・ロダンの胸像(1888~89):卒業制作】
17歳で私立の美術学校であるアカデミー・コラロッシュに通い、オーギュスト・ロダンのアトリエで働きながら学んでゆきました。多くの人々の中でしたが二人は師弟だけに止まりませんでした。彼女はモデル・愛人・有能な助手となり、二人の作品には共通した要素が多く見られました。


【幼い女城主 霊感を受けた少女 凝視(1893年):自刻像でしょうか】
          

【ワルツ(1895年):楽しい時代】
          

【分別盛り(1898年):ロダンとの決別】
ロダンにはローズと言う内妻と息子がいました。ローズが病に倒れ「ローズかカミーユか」の選択にロダンは決断が出来ませんでした。彼女はロダンの元を去るのです。
この彫刻はローズを老婆にし カミーユの哀願からロダンを引き離しています。
彼女は30歳。すっかり疲れきっていました。


【炉端の夢(1899年):一人で生きてゆく】
ロダンの影響を脱しようと独自の作風を模索し室内彫刻へと向おうとしました。
          

【心からの信頼(1905年):見果てぬ夢 彼女の理想の愛の形】
心に残る虚しさともどかしい愛は、作品への執念となって彼女の魂までも焼き尽くさんばかり。幸福を男女関係や人間関係の中よりも創造のなかに追及しようとするあまり、認められたいと言う欲求は増し、次第に精神のバランスを失ってゆきます。
常に支援してくれた父が亡くなった直後、カミーユは弟ポールの指示により強制的に精神病院に入院。死ぬまでの30年間 退院する事はありませんでした。
・・・チケットの中の男女の彫像 等身大の全身像は圧巻です・・・

【ロダン作 『フランス』(1904年):ロダンのカミーユを見つめる目】
ロダンにとっては永遠に若く生き続けるカミーユのイメージがありました。



ロダン作の6人の群像『カレーの市民』は、その1体はカミーユの制作であり、その貢献への返礼の献辞が展示されています。
『Jean d'Aire(un bourgeois de Calais)』