花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

等々力渓谷からの 散策

2012-11-14 | 風情ある街並み散策

等々力渓谷は武蔵野台地の南端に1km位の清流があります。多摩川が形成した河岸段丘で,国分寺崖線の浸食によってできた,渓谷として知られています。

等々力の地名は,渓谷内の「不動の滝」の音が響き渡り「轟いた」からと言われているようですが,渓谷内には5・6世紀ころの古墳があります。

車道からこんもりとした森の中をかなり下ってゆくと,清らかで程好い広さの流れに行き当たります。両脇は20mの高さは有ろうかと思われる草木の生い茂る崖になっていて,所々で水が浸水して流れになっていることに気付きます。 

                      

                                             

            

 

 うっつそうと茂る太古からの森。

埴輪古墳を過ぎクネクネと歩くうちに,いつしか川底から高みに上っているのでした。

晴れやかな青空・遠くビルが見えています。

人工的で美しい等々力庭園に入場しました。

         

       

埴輪古墳。御岳山古墳。ホタテ形古墳。野毛大塚古墳。などを登り下りしながら九品仏を目指したのですが,道路そのものもかなりの起伏があり高級感の漂う街並みが素敵でした。

      【 九品仏浄真寺 総門 】 

       

✿ 阿碩上人(1617~94)は,念仏行者として一代の高僧であるとともに,又非常に彫刻に   秀でていてその仏像も多数に及んだなか 18歳で発願 51歳の時完成した九体の阿弥陀如来像(九品仏)は,上人畢生の結晶と言われる代表作で末代衆生化益の御仏像である。

文化財のの指定を受け,上品堂(中央)・中品堂(右)・下品堂(左)にそれぞれ三躰ずつ安置してある。上品堂のうち 中央を上品上生仏,右を上品中生仏,左を上品下生仏とする。中品堂,下品堂と同様で,したがって阿弥陀様には,上品上生まれか上品下生まれまで九つの名があり,それぞれ手の位置及び印契が異なっている。何ゆえに阿弥陀様に九品の差別があるのか,一つには私たちの浄土教入信の過程・段階を,二つには念仏によって浄化される私たちの心の様態を示し,三つには往生人たる我々の機根を分類したのであって,私たちが念仏信仰に入るときの動機から,段々念仏によって身と口と意(ココロ)の三つが浄化されてゆき「生けらば念仏のつもり死なば浄土に参りなん。かくしてもこの身には,思い煩うことぞなき」という念死念仏の心境に至る道程を示したものと言うことが出来る。(説明書より)

            

  

  広大な庭園を散策し,九品仏を拝しました。

 豊臣秀吉の北条攻めのころ,奥沢城が存在していたところに,徳川四代将軍家綱(1678年 ) は浄真寺を建立しました。 今も堅固で広範囲の土塁が残されていてその面影を見ることが出来ます。