花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

寝台特急 あさかぜ

2005-02-26 | Weblog
ブルートレイン「あさかぜ」が遂に終焉を迎えることになった。
昨年の3月に乗車した時は、乗車率は疎らだけれどベッド周りは一時期よりは綺麗な印象だったので、まだまだ頑張ってね!と言う思いを抱いたが・・・危惧していた事が起こってしまった。

昭和31年のスタートからほぼ半世紀は長いのか短いのか? 幼子二人を連れての里帰りには最適
の列車だった。グリーン車の窓側に頭を突き合わせた子供を置き廊下を背に私が横になるスタイ
ルは、東京を夜経つと朝には目的地に到着すると言う格好の条件に合っていた。

子供が長じて一人旅になっても数知れずお世話になった。寝具の酷さからJRの苦境を推し量ったりした事もあった。今は新幹線や飛行機、バスもあるーーそう言う私もそれらも使うのだから、勝手を言っていると思う。

地方に高速道路を!と言う人達。年に1~2度しか使わない人が欲しがる気持ちと似ているではないか。

エジプトへの追憶

2005-02-23 | Weblog
登山のお仲間が春に「エジプト」行きを計画されていると聞く。
私のはもう10年以上も前だったけど、そこに至まで20年間も暖め続け恋焦がれての、初めてにも等しい海外旅行だったのです。

「ツタンカーメン展」を紙上で見るまで、ついぞエジプト等思いも依らない異国でした。まずカーターの発掘記から始まって何冊の本を読んだ事でしょう。次第に古代エジプトが身近になりヒエログリフを学びたいと思うほどに成りました。これは今も叶いませんしもうその情熱は失せてしまっていますが・・

今 王家の谷(王の墳墓群)にはツタンカーメン只一人が発掘の時のままに埋葬されていて、他の多くの墳墓は空っぽで、グルグル巻きのミイラが博物館・乃至は世界を巡っていると言っても過言ではないでしょう。

ラムセス2世とモーゼの話は、物語としてもとても面白いし、ラムセスのミイラを詳細に調べた結果、鼻が失われていて紅海でモーゼを追ううちに 波に飲まれて魚に齧られたという説を読んだ事があります。 

写真はカルナック神殿のラムセス2世の巨大な列柱がどれ位なのか? と手を回して測っているところです。

初めてのブログのやり直し

2005-02-22 | Weblog
ホームページのプロローグとしてブログをしてみる事にしました。PCは本当に難しい。一歩前進二歩後退で来ましたが、それでも3年が過ぎました。 山水会(登山の会)の刺激と励まし、それにNorihiko(息子)の助言の賜物だと深く感謝しているのです。

北の零年を観る

2005-02-22 | Weblog
北海道は先住民のアイヌと戦い懐柔して次第に今の姿になって行った。その過程の一つが「北の零年」であり歴史に即した物語です。数年前朝日新聞に連載された 池澤夏樹著「静かな大地」とオーバーラップして ?と言う場面も理解できたように思う。

誇り高き武士が、未開の地を切り開き自然の猛威の中で明治政府に翻弄されて生抜いた物語だった。

一つだけ特筆するとすれば、主人公の元夫が馬の徴用に来たとき、全住民が鍬をもって明治政府に抵抗する。そして五稜郭の闘いでお尋ね者になりアイヌに身をやつしていた男が捨て身で名乗り、馬を解き放して疾走させるシーンは圧巻! 「もう政府の言いなりには成らない」の生き方を貫き通した。