花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

運慶作 大威徳明王坐像

2007-05-24 | 美術館
                         【神奈川県立 金沢文庫】

2ヶ月位前だったでしょうか 私の住む街がニュースになって釘付けになってしまいました。

鎌倉幕府執権 北条実時は金沢の地に菩提寺として称名寺を創建し、学問をこよなく愛して膨大な書籍を残しました。
学問寺として栄え 歴代の権力者からも保護されたため、数多くの寺宝や書物が受け継がれて金沢文庫として現在に至っています。

金沢文庫に保管されている「大威徳明王坐像(だいいとくみょうおうざぞう)」が運慶の作品であることが判明して一大ニュースになったのです。

平成18年度金沢文庫文化財修理事業において、同像を解体修理したところ像内納入文書が発見されました。
そこには 1216年源氏大弐殿(鎌倉幕府将軍頼家及び実朝の養育係)が運慶に発注したことが明記されていました。

運慶は日本の彫刻史で最高峰の仏師として知られていますが、現存する作品は5件(十数体)でいずれも国宝・重要文化財に指定されています。

【発見された像と発注を明記した古文書】


実像は像高21・1センチ。当初は六手六足で水牛に乗る姿でしたが、手足の殆どと水牛座は失われています。運慶晩年の穏やかで端正な作風を著していると言はれています。

【拡大胸像】
 

比較的観覧者の少ない美術館ですが、そして平日でしたが大勢の人・人でした。
久しぶりでしたのでトンネルを抜けて称名寺も訪ねてみました。
太鼓橋の朱が緑に映えて良い風景です。菖蒲は終わりに近く、可憐な草花を撮ってみました。

【ハナニガナ】【ムラサキカタバミ】【ニワゼキショウ】
     
               
     

【阿字ヶ池の風景】
               

箱根  『湿生花園』

2007-05-17 | Weblog
                              【富士の落日】
 
山のホテルを後にして向かうは湿生花園です。植物の宝庫なのですから胸躍らせての入場でした。
少し歩いたのですが花を認識したのは「コマクサ」でした。はやる気持ちで知らない花には目も呉れなかったのかと、後で可笑しくもあり性格が出たと恥じ入る所です。駒草とは良くぞ名付けられた名前だと思います・・・丁度真正面からの映像です じっくりとご覧下さい。

【コマクサ】

               【雛罌粟】
               
【大葉黄スミレ】

               【オダマキ】
               
【姫サユリ】

               【磯ツツジ】
               
【ミツガシワ】

               【クリンソウ】
               
【ヒイラギソウ】

               【シロヤマブキ】
               
【千代萩】

               【ハマナス】
               
【蝦夷ウスユキソウ】

               【蝦夷父子草】
               
【蝦夷スカシユリ】

               【カザグルマ】
               
【姫シャクナゲ】

               【ハクサンチドリ】
               
【岩唐草】

               【クロユリ】
               

乙女森林公園では落ち着いて落日の富士山の全容を、撮ることが出来るかもしれないと立ち寄りました。
薄雲がたなびいて弱々しい太陽でしたが、望みを叶えてくれるかもしれないと一縷の望みを持って落日を待ちました。
トップの写真は太陽が富士山の背後になった時。下記では雲の渦に巻かれた太陽。
こんなに長い間太陽と対峙したことはありませんでしたが、薄雲のお陰で思い出に残ることになるでしょう・・・。
     

                    

箱根 『山のホテル』

2007-05-16 | Weblog
                        【芦ノ湖を眼下に】

「山のホテル」の躑躅はメディアでも報じられていますが、石楠花の大木の前で写真を撮ってもらった記憶が今も鮮明で、何時かもう一度この季節にと思っていましたのでチャンス到来でした。

3000本の躑躅とはこんなにも広大なのでしょうか。ホテルの前庭の斜面を色彩が滑るように拡がっています。

     
     

【印象的な花:ハナクルマ】
          

【優しく 儚げな:シロヤシオ】
          

それでは最奥の石楠花の園に行くことに致しましょう。咲いているでしょうか・・・
どうも青々とこんもりした林なのです。でも漸く赤や白そしてピンクと見えてきましたが少し早かったかなぁの印象でした。あの時の青い葉が隠れるほどに咲いていた花は遂に現れなかったのでした・・が。

【斜に咲いて・・慰められました】
      

【マクロでピンクの花二題】
          
          

續きは後日に。

          

  

鎌倉 「薫風を満喫」

2007-05-10 | 鎌倉の四季
                              【円覚寺山門】

各地で夏日を記録した日 鎌倉北部のハイキングに参加致しました。
北鎌倉駅→円覚寺→八雲神社→六国見山森林公園→散在ガ池森林公園→稱名寺→白山神社 の8kmでした。

円覚寺は八代執権北条時宗が開基として1282年に創建されました。
文永・弘安の役による元との戦いで、戦死した敵味方の兵士たちの菩提を弔うために開堂した臨済宗円覚寺派の大本山です。
沢山の堂宇・塔頭を拝観しましたが美しい御池と勅使門及び咲き乱れる花々を掲示いたします。

【妙香池(みょうこうち):夢想疎石作と伝える庭園の遺構】


【勅使門:皇室に拘わる人のみの御門】


【楓の花】
     

【花ダイコン】
     

【石斛】
     

【エゴの花】
     

円覚寺を西北に向かうと横須賀線を眼下に、前方の山の中腹に北鎌倉女子学園が遠望される所に八雲神社はあります。
上杉憲房が武運長久と悪病除けを願い京都の八坂神社を勧請しました。

尚も下り上りを繰り返して北を目指す内に六国見山が見えてきました。本年4月1日に「六国見山森林公園」に指定されたばかりでした。
かって、六っの国(伊豆・相模・武蔵・下総・上総・安房)が望め西に富士山、北に筑波山が眺望出来たそうですが、北は鬱蒼とした樹木で覆われていました。
南方は大きく開けていましたが、快晴なのに空は白く山の稜線が微かに見えるのみでしたが鎌倉の奥深さを知ることが出来ました。

【六国見山々頂:標高147m】
     

もう一つ山を目指しました。江戸時代 大船と岩瀬の水争い解決のため農業用灌漑池として造られた人造湖(鎌倉湖)に向かいました。今では「散在ガ池森林公園」として整備されています。此処で昼食でした。ベンチや木陰・手洗いもあって快適でした。

【散在ガ池】


心を残しながらも先を急がなければなりません。散歩道が用意されていましたが
(せせらぎの小道、のんびり小道、馬の背の小道、パノラマの小道)、断崖のイワタバコの群落を横目に見ながら、稱名寺(横浜市金沢区の称名寺とは一字違い)へと向かいました。

開山は弘法大師。源頼朝をはじめ、歴代将軍や北条氏が参詣する寺院でしたが、鎌倉幕府滅亡とともに廃絶されました。1693年芝増上寺の貞誉大僧正により浄土宗寺院として改称再興されました。
寺院は美しい佇まいで、庭は石柱や苔むした長い石段がありますが、写真が禁止でしたし、院内も法要のため拝観が出来ませんでしたが、陰陽の滝のみご覧いただきましょう。かっては水量も多く滝行も行われたと言います。

【陰陽の滝:男滝】
     

最後に 白山神社を訪れました。毘沙門天立像が祀られています。
ここに住む守護神は大百足(オオムカデ)。不思議なシメナワを見たのです。

【大注連縄:オオシメナワと読みます】
     

横浜 『アトリエ・ポルト展』

2007-05-03 | 美術館

穏やかな春の一日 登山仲間で油絵をされてる方の油彩展を拝見させていただきました。
関内駅前の教育文化センター「横浜市民ギャラリー」は、人気が高くラッキーだったそうですが素晴らしいところでした。

作者K・Mさんに付きっ切りで説明を受けて、心豊かな楽しい一時を過ごすことが出来ました。
皆20号を越える力作ばかりでしたが、海外での風景やお城も多く 国内も景勝地や神社仏閣の描写の中、ひときわ私の目を惹いたものをご紹介いたしましょう。

尚 彼女より次のメッセージを頂きました。
『魔女は何方にも幸せを分けてくれる優しい魔女ん婆です。見て下さった人達が幸せになれるように、幸せな人はより幸せになれるように そんな願いを込めて描きました』

     【幸せ運ぶ魔女ん婆1】
     
  
     【花園の魔女ん婆2】
     

この小さな画面では迫力も色彩も到底拝見した時の感動を伝えることは出来ませんが、ご想像ください。

常日頃 彼女がどんなに私たちを楽しませてくださっているかを、ご紹介いたしましょう。
パソコン画の達人でもあるのです。
先頃 イエメンを旅された時のもの(登山の会の掲示板から)

     【イエメンの小父さん】
     

これは私が頂いた年賀状です。一人ひとりに写真から解き起こして描いて頂いたものです。お会いした時には皆の感動の声に満ち溢れたのでした。
     
     【西吾妻山々頂の私】