お寺さんぽ Ver.03

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ガネーシャ (仏像・ヒンドゥー教)

2011年01月01日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
週一回更新となり、どうにか首の皮一枚という感じですが、そんな書き出しもいちおう五年目となりました。
ちらほら来て頂ける皆さま、本当にありがとうございます
現在は「沖田畷合戦」の真っ最中なんですが、やはり年明けということでそれに相応しい(かもしれない)ネタをお届けいたします。

去年は、ちょうど見つけていた「戦国武将バスボール」でした。
今回はモノ(写真参照)もあったので…
どうか景気が良くなりますように!
…そんな願いを込めて、神様としてみました。

そうした訳で、今年一回目はヒンドゥー教の人気者、「ガネーシャ」について書いていきます。
ただ、持ってる資料限定的で、さして詳しい訳でもないので、だいたいの触り程度で。


どうですかー、↓この独特なフォルム。



像の頭に太鼓腹。
牙のうち、片方が折れているのが特徴です。
もしヒーローモノに登場したなら、間違いなく敵役になってしまうだろうこの方。
本来はヒンドゥー教(昔は「婆羅門教」)の「シヴァ」神の息子さん。
「ガネシャ」、「誐那鉢底(がなはてい)」とも呼ばれるほか、本来は別の神(夜叉?)であった「毘那夜伽(びなやきゃ)」と同一視されているみたい。
そっち調べたけど、よく分かんなかったですが。
長い信仰の中で色々と尾ヒレがつき、名前とか伝承とかが様々になってしまった~というのが真相のようです。

ヒンドゥー教三神のうち破壊を司る「シヴァ」、女神「パールヴァティー」の子供。
このうち「パールヴァティー」さんは「ウマー(烏摩)」という別名があり…そうです、「降三世明王」が踏みつけてるお二人なんですね。
その誕生話についてもいくつか説があるようですが…一般的と言われるものをひとつ。

旦那「シヴァ」の留守中に子供が欲しいと思った、妻「パールヴァティー」
自らの垢を集めて人形をつくり、そちらから子「ガネーシャ」が誕生しました。
彼を自分の部屋の見張り番として立たせていたところ、「シヴァ」が帰宅。

見張り番「ガネーシャ」は自らの役目を全うすべく、見知らぬ「シヴァ」を追い返そうとしました。
一方の「シヴァ」も、妻の部屋の前で仁王立ちしている、見知らぬ「ガネーシャ」に驚き…なんと、その首をすっぱーんとはねてしまったのです。
ひでえ。
さすがは破壊神。
勝手に子供を創っちゃったのもどうかと思いますが、ともかく子供の無残な姿を嘆き悲しんだ「パールヴァティー」がため、はねた頭を探して世界を飛びまわった「シヴァ」
しかし結局見つからず、最初に出会った像の頭を代わりとしたのでした。
そんな、適当な…。
もう、神様ってハチャメチャですね(笑)


※大きさはこれくらい。

「シヴァ」神の軍勢を統べる将神「ガネーシャ」
悲惨な誕生秘話を持っていた彼ですが、愛嬌ある外観と、知恵と文学、富と繁栄…など現実的なご利益から、庶民の間で大いに信仰を集めたのでした。
特に商売繁盛の神様として祀られております。

これが仏教にも取り入られ、「歓喜天」あるいは「聖天」として、最強クラスのパワーもつ存在になってます。
そのため、各地にある「聖天堂」はほぼ非公開・秘仏。
住職さんですら、お姿を見たことないということもあるようです。



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