お寺さんぽ Ver.03

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軍荼利明王 (仏像・明王)

2006年07月17日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は明王、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)ですよ。
五大明王のうち不動は色々書けそうなのでおいといて、先に他の四名をやってしまおうと考えておったんですね。
で、こないだ記事を見返していたら、何故かこの方だけすっかり忘れていたことに気づきました。
すみません。
そんな訳で本日は五大明王の一角、「軍荼利明王」についてお送り致します。


牛に騎乗する大威徳、シヴァとウマーを踏み付ける降三世、金剛杯をもつ金剛夜叉、そして蛇を巻く軍荼利さま、となります。
この五名はそれぞれ特徴がはっきりしていて見分け易いですね。

五人横並びでいらっしゃる場合は左から二番目、方位は南方に配されています。
ちなみに、五大明王としての軍荼利さま以外に、平安時代頃には”単独”での信仰もあったらしく、滋賀県金勝寺、埼玉県常楽院には単身像があるそうですよ!
ちなみに、八名で祭られるとき(八大明王)は大咲明王(だいきみょうおう)と名前が変わるそうです。

梵名は「クンダリー」
これを漢字にしたものが、そのまま「軍荼利」になっています。
この「クンダ」は水器、瓶とかの容器、「リー」は止めるという意味だそうです。水を止める方ですよ。水門管理者みたいなイメージか?

実際、瓶には単なる水でなく不老不死を授かる(かもしれない)霊薬の甘露が入っており、甘露軍荼利とも呼ばれるそうです。
カンロだって(笑)
お菓子みたい。

また、お笑い芸人の罰ゲームみたいに、四肢にぐるぐる蛇を巻き付けている件なんですが、これは「クンダリー」の別の意味に「とぐろを巻く者」というのがあるためです。

※とぐろ巻く = 蛇  (←単純な発想ね。ひでるさんだと、タイムボカンですが)

ということで、蛇を巻いていらっしゃるんですね。
これは蛇のエネルギーを象徴とするヒンドゥー教のシャクティ信仰とも関係があると言われているそうです。
あれですよ、漫画「孔雀王」とか「クラダルマ」の世界ですよ。

そんな訳で、見分けるには手首・足首を見てみましょう。
ほかには、一面三目八臂でして、左右の手を交差して「だめー」とやっている方がそうです。
この印は大瞋印(だいしんいん)といい、左右の人差し指、中指、薬指を伸ばして、曲げた小指の頭を親指で押さえるようにしています。
くわしくは写真みてみて。

ちなみに真言は、
「おん、あみりてぃ、うん、はった」
です。
これを唱えれば、外敵から軍荼利さまが守ってくれるそうです。(結界みたいなもん)
とりあえずビジネスマンな方々は上司に呼び出された際に唱えてみたらいかがでしょうか?



[関連記事]
⇒ 五大明王
⇒ 座り方編
⇒ 降三世明王
⇒ 大威徳明王
⇒ 金剛夜叉明王
⇒ 孔雀明王


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高野山に行きたい (プキ)
2006-07-17 14:54:22
こんにちは。今回は明王の話なんですね。実は漫画「孔雀王」第一期というのかな、最初のシリーズは全巻持ってます。映画も見に行きました。(随分、昔ですが)私は神話が好きで、インド神話も読んだことがあり、勢いで購入。これで高野山に行って見たくなりました。世界遺産にもなったことだし、行ってみたい。ひでるさんは行ったことありますか?ちなみに「クラダルマ」も少し読んだことあります。この作者、昔は少女漫画書いてたんですよ。
返信する
いいですよねー高野山! (ひでる)
2006-07-18 00:48:10
残念ながら高野山にはまだ行っておりません。

いつか行きたいんですけどねー。

孔雀王の映画は私も見に行ってしまいました。

なんつーか、酷い出来栄えでしたが。





おお、「クラダルマ」ご存知ですか!!

知ってますよ、柴田センセ。

フェザータッチオペレーション(…だっけか)が良かったですよ!

(※人間だと疑わなかった自分の脳のレントゲン写真が機械だったら…なんてお話)

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