お寺さんぽ Ver.03

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太元帥明王 (仏像・明王) 後編

2007年12月02日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は明王シリーズの最上位(?)、ひでるさん好きな「太元帥明王」です。
長くなったので、今回は後編を。

噂の神様「太元帥明王」
日本へ連れて帰ったのが「小栗栖常暁(おぐるすじょうきょう)」という方で、その常暁さんが唐で習得したのが「太元帥法」でした。
これは平安時代においては怨敵降伏・護国を祈願する、はちゃめちゃにヤバい、大秘法だったのです。

のうぼ たりつ ぼりつ はらぼりつ おんしゃきんめい しゃきんめい たら さんだん おえんび そわか

この真言によって国土安泰・怨敵降伏となるそうです。
ほんとよ。
願い事がでかいので、やたらめったら唱えないように。
…やりませんか、ああそうですか。

でもね、「平将門(たいらのまさかど)」が乱を起こした際にこの法が唱えられ、修法が終えたその日に関東で将門は散ったそうです。
(※本当は平貞盛・藤原秀郷連合軍との合戦最中、矢に当たって落命)
よく言われることですが、元寇の時も「太元帥法」の威力を発揮し、元軍を打ち破ったのです。
…ここは皆さんそうおっしゃいますけどね(笑)
さらに、「大東亜戦争」中にはある高僧が法を行い、敵国の要人を呪殺したという凄まじい話も残っています。

軽く調べただけで例が三つもありました。
こりゃー本当ですよ!
たぶん。

なお、個人で唱えれば悪鬼・邪鬼、その他諸々の悪から守ってもらえるんだって。
蚊取り線香みたいなもんですか。
…ちょっとけむいかも。
(↑んなこたぁねぇ)

なお、秋篠寺には「太元帥明王」出現の霊跡とされる井戸があるのでした。
こんなお話が残っているようです。

唐から帰国した常暁さま。
彼が道場としていたのが奈良「秋篠寺」にて一心不乱に修法していると…
なんと!
その井戸に「太元帥明王」が出現したのです!
(※写真参照。あんなん(失礼)がいきなり出てきたって訳なのですよ。ええ。)

…この際、後に阿闍梨(あじゃり)となる常暁さまは”その姿の恐ろしさに気絶した”んだって(笑)
お化けみたいなもんですか。
せっかく出てきたのにショックで気絶されてしまう神様ってーのもなんだか寂しげですね。
実際、明王中では最も恐ろしい憤怒相の像とされているんだって。
皆さんは気絶しないよう気をつけて。


関連記事] 【明王のいろいろ】
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※そんな訳で今日もグレートマジンガーです。
 いいなぁ。



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