お寺さんぽ Ver.03

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不動明王 第一回・由来  (仏像・明王)

2007年11月27日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は明王の代表格、五大明王でも唯一単独でフィーバーしている「不動明王」です。
まとめてしまうと長くなるので、三回に分けてみました。
さて、第一回目の今回は、由来的なことをちょっとばかり…。

色々あって書くの大変そうなので、五大明王で唯一ほったらかし(笑)にした、「不動明王」さま。
八大明王の一人であり、五大明王では中心な存在。さらに単独でもよく信仰されております。
密教では代表的な憤怒尊となっています。

梵名、サンスクリット語では「アチュラナータ」
これはインド神話における、「シヴァ神」の異名でして、そのまま仏教に取り入れられたものなのです。
意味としては「動かない守護者」、それが「不動」、あるいは「無動」と訳されました。
他に「不動威怒明王」と訳されることもあるそうな。
密教においては「常住金剛(じょうじゅうこんごう)」とも呼ばれています。

明王というのは、”如来の教えを守り、仏教に敵対するものを排除し、さらに随順させる”という働きがあります。

漢字の「明」は明呪(みょうじゅ:まじない)、すなわち「真言」を意味。
密教において、「真言」を唱えることの威力は絶大でして、”真言の威力を体現する仏”すなわち明王ってことなようです。

国の定めた法令を守らぬ者に処罰をあたえるのと同じことで、火焔(かえん)によって世の汚れを焚き清め、衆生を守っています。
また、単に悪を罰するだけでなく、修行者を加護・達成させる慈悲の存在でもあるんですね。

「大日如来」が一切の悪を降すため、憤怒相に化身したお姿と言われ、「大日教(だいにちきょう)」曰く、”仏教の守護神として最高の存在である”ということで主尊としての地位を確立していきました。

真言は「なうまく・さまんだ・ばざらなん・せんだまかろしゃな・そわたや・うんたらた・かんまん」
これで、
①怨敵調伏(おんてきちょうふく)
②勝負必勝(しょうぶひっしょう)
③立身出世(りっしんしゅっせ)
④商売繁盛(しょうばいはんじょう)
などなど、大変に霊験あらたかであります。
たいていのことにはオッケーなんだって(笑)
ちなみに、「不動」の漢字そのまま、「金縛り術」もこの不動の力とされています。


[関連記事] 【明王のいろいろ】
⇒ 五大明王 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 降三世明王
⇒ 大威徳明王
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⇒  不動明王坐像 (東京・金剛寺)

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