さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ベニマシコ

2016-02-04 21:22:06 | 

*2016年2月4日撮影

 川の対岸にごく小さく見えていた小鳥を撮影しました。
 2羽の小鳥です。
 手前はベニマシコだと思います。
 雌なのか、まだ若い雄なのか、ベニマシコの特徴の赤い色がありません。
 奥に見えている小鳥は、ジョウビタキの雌のようです。
 違う種類の小鳥のツーショットは、ありそうで無い珍しい光景。





*2016年2月2日撮影

 ベニマシコはここ会津ではあまり見ない鳥だと思います。
 このときは柳の枝にピンク色の毛玉のようなものが見えて、なんだろうなと思ってカメラを向けたら小鳥でした。
 ベニマシコの雄です。
 顔は真っ赤なのですが、胸や腹は遠慮して控えめなピンクです。
 でもこれは越冬地の冬の姿で、繁殖地の北海道やもっと北の国では、夏にもっと鮮やかな赤いベニマシコを見ることができるそうです。





*2016年2月2日撮影

 枝がたくさん繁っている奥にベニマシコ。
 なかなかいいポジションで撮影することはできないものです。
 でも、これなら「ピンク色の毛玉」も理解してもらえるのではないかと思います。

ガマ

2016-02-02 21:52:54 | 草花

*2016年2月2日撮影

 例年なら雪の中に埋もれてしまうガマの穂が、綿毛を飛ばしています。
 秋が深まるとガマの穂は弾けて、綿毛を飛ばし始めるのですが、まだ飛ばしているのが驚きです。
 長い日にちをかけて少しづつ綿毛を飛ばすのが、ガマの生き残る戦略なのかもしれません。
 雪のない今年だからこその発見です。





*2016年1月26日撮影

 このガマは上の方から綿毛を飛ばして、もう残り少なくなっています。
 綿毛にはもちろん種子がついているわけですが、ごくごく小さくて目に見えません。
 綿毛だってじつに細かくてふわっとしていて、見るからに柔らかそうです。





*2016年1月14日撮影

 綿毛が風に吹かれて飛んでいる様子が分かるでしょうか。
 綿毛の部分はピンボケではありません。

 昔、大国主の命が白うさぎを助けたとき、ガマの穂の綿毛にくるまるようアドバイスしたと理解していましたが、違うようです。
 ガマの穂の黄色い花粉は、蒲黄(ほおう)と呼ばれる漢方薬で、この花粉を体につけるように言ったという説が有力なのだとか。
 花粉は春から夏にかけて、穂綿は秋から冬なので、因幡の白うさぎの話は、季節はいつなのでしょうか。
 

スズメ

2016-02-01 21:55:58 | 

*2016年2月1日撮影

 もう2月になってしまいました。

 昨日の日曜日朝起きたら10cmほど雪が積もっていましたが、その後は降らずに過ぎ、今日も曇りでしたが雪は降りませんでした。
 降った雪もすぐに溶けてしまう感じで、今年はかつてない雪のない冬になっています。

 例年はどっさり雪が積もって冷え込んでくるとスズメたちの姿は見えなくなってしまいます。
 それが今年は群れをなして飛び回っています。
 スズメたちが生き延びるためには、雪のない冬は願ってもないことなのかもしれません。
 今日の写真はスズメです。





*2016年1月28日撮影

 スズメが鈴なりです。
 会津では冬にスズメの大きな集団を見ることは稀なので、こんな光景を見るとつい嬉しくなってしまいます。





*2016年1月28日撮影

 枝先に集まったスズメたち。

 スズメの寿命ということを考えます。
 スズメはどのくらい生きるのか、よくわかっていません。だれも正確な観察をしたことがないからです。
 野生のスズメは平均寿命1年3ヶ月という説があります。
 野鳥にとって冬を越すことがきわめて難しいことが原因です。
 飼育されたスズメは15年生きたという話もあるので、潜在的な生命力はかなり強い生き物のようなのですが。





*2016年1月28日撮影

 地上に降りて餌を食べていたスズメの群れが急に飛び立ちました。
 こうして近くの木に集団で避難し、やがてまた地上に降りて食べ続けます。

 野鳥は空を飛ぶという、きわめてエネルギーを消耗する運動のため、常に食べ続けていなければなりません。
 空を飛ぶ能力と引き換えに失ったものは大きいのです。
 常に食べ続けなければならないために、冬など食料の不足はすぐに命の危機につながります。
 鳥は自由のように見えて、じつは大変厳しい生活を送っているのです。