*2015年10月26日撮影
久しぶりに良い天気に恵まれて、少し散歩してきました。
なんともいえない華やかというか賑やかというか、楽しそうな雰囲気のこの草はミコシグサです。
ミコシグサというのはじつはゲンノショウコのことです。
花が終わって実になって、種を飛ばしたあとの姿が神輿の屋根に似ているというので、ミコシグサです。
赤く紅葉している萼の上にくるりと上むきに巻き上がった果皮が神輿です。
*2015年10月26日撮影
ミコシグサの実というのはこの写真の中央の黄色っぽいロウソクのような形のものです。
実はそのすぐ左側にあるように、黒く熟します。
根元には黒い種がふくらんで、時期が来ると種が外れて、実の外側の皮がめくれて巻き上がり、種を遠くへ飛ばします。
皮がビュンと巻き上がるのはなかなか強力な力のようです。
ですから、神輿の屋根のように巻き上がっている姿のときにはもう種は無くなっています。
先端に種がついているように見えますが、これは皮だけで中身が無いのです。
写真の右側のお神輿に白い長い毛がついていて、これが種なのかと思いましたが、まったく違うようです。
*2015年9月20日撮影
さて、ひと月前に花が咲いてゲンノショウコだった頃の写真です。
中央部にロウソクのような形の実ができています。
これは白い花ですが、ピンク色の花も咲きます。
ゲンノショウコは優秀な整腸剤として日本の民間療法では欠かせない薬でした。
ただ漢方薬のなかには含まれていないそうです。