さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

メボソムシクイ

2015-10-18 21:10:31 | 

*2015年10月18日撮影

 シジュウカラやヤマガラの集団の中に見慣れない鳥がいて、撮影することができました。
 たぶんこれはメボソムシクイではないかと思っています。
 ムシクイの名がつく小鳥はみな似ていて判別がむずかしいもの。
 鳴き声で区別するのが一番いいのだそうですが、残念ながら今日は声を聞くことはできませんでした。
 何か食べているようです。





*2015年10月18日撮影

 メボソムシクイは日本で繁殖する夏鳥で、高い山の上で繁殖するそうです。
 春秋の渡りの時期には平地でもみられるのだそうですが、どちらかといいえば春の方がよく見かけるといいます。
 秋の渡りの時期としてはもう遅いほうなので、別のムシクイなのかもしれません。
 ほんの一瞬の出会いでした。

エノコログサいろいろ

2015-10-17 22:11:35 | 草花

*2015年10月17日撮影

 今日も秋晴れの暖かい一日でした。

 エノコログサが枯れ始めて、これも草紅葉(くさもみじ)なのだと思います。
 今日はいろいろなエノコログサをごらんください。
 初めの写真は野原を埋めつくすキンエノコロです。
 穂が金色に輝くエノコログサをキンエノコロといいます。びっしりと生えたキンエノコロが枯れ始めて見事な眺めです。





*2015年10月16日撮影

 これも枯れ始めていますが、ムラサキエノコログサです。
 枯れて白くなった穂もありますが、もともとはみな紫色でした。
 ムラサキエノコログサは普通のエノコログサと同種とみなされています。
 でもキンエノコロは別種のようです。





*2015年10月15日撮影

 穂が白く枯れているこれがエノコログサです。
 背景が暗いと美しく輝いて見えます。
 ネコジャラシという別名も親しまれています。





*2015年10月15日撮影

 エノコログサよりちょっと大型で、穂が丸く弧を描いて垂れさがるのがアキノエノコログサです。
 エノコログサと花の咲き始めは同じころなのですが、秋になっても咲き続けています。
 写真のようにまだ枯れてはいません。
 アキノエノコログサという名前は、たぶん秋になっても咲いているという意味だと思っています。
 大きな穂に存在感があります。もちろんエノコログサとは別種です。

キボシカミキリ

2015-10-16 22:07:03 | 昆虫

*2015年10月16日撮影

 朝晩がめっきり寒くなって、秋本番です。
 昆虫たちの姿はあまり見なくなってしまいました。
 それでも今日は良い天気で日中は気温も上がったせいか、トンボやチョウやハチ、アブたちの姿を見ることができました。
 そんな中に珍しくカミキリムシを発見。
 キボシカミキリと言うそうです。





*2015年10月16日撮影

 珍しいと思うのは私だけで、じつはゴマダラカミキリと並んでポピュラーなカミキリムシなのだそうな。
 中国からやってきた外来の昆虫で、もとは関東から西に分布していたものが、近年東北にも進出しているようです。
 幼虫はクワ、イチジク、ミカンなどの木の幹の内部を食べて育つので、果樹農家にとっては害虫です。
 部外者の私は、なかなか粋な姿の虫だなあ、などとながめているわけです。
 

シロザ

2015-10-15 22:08:08 | 草花

*2015年10月15日撮影

 紅葉の便りがあちらこちらから届くようになりました。
 里の山も色づき始めて、今年の紅葉は近所の山でも十分楽しめそうです。
 木の葉が色づいているのに合わせて、足元の草たちも紅葉し始めました。
 今日の写真は紅葉しているシロザです。





*2015年10月15日撮影

 シロザとアカザをご存知でしょうか。
 どちらも比較的若いうちに摘み取って食用になります。
 若葉の根元が赤いのをアカザ、白いのをシロザといいます。
 夏の終わり頃から花をつけますが、その頃になるとシロザとアカザは区別がつかなくなります。
 それなのでこの赤くなっている草がシロザかアカザかはじつは分からないのです。
 シロザの方が多いというだけの理由で、これはシロザだとしています。





*2015年10月15日撮影

 茎も葉も真っ赤になったシロザ。
 夏のあいだは目立たない草なので、赤い姿を見かけるようになるとこれは何だろうと思案することになります。

 

カントウヨメナ

2015-10-14 22:50:42 | 草花

*2015年10月14日撮影

 先日シロヨメナを紹介しましたが、今日はカントウヨメナです。
 
 じつをいうとこれが間違いなくカントウヨメナかどうかは自信がありません。
 ヨメナ類やユウガギクについては区別が困難とされているからです。
 カントウヨメナについても図鑑などの記述はまちまちで、花の大きさや特徴などについて何が正しいのか分からなくなります。





*2015年10月4日撮影
 
 私がカントウヨメナだと思っているこれらの花は、雰囲気的にはシロヨメナに似ています。
 シロヨメナよりは花が一回り大きく、ユウガギクやノコンギクよりは小さいように思います。
 花の色は白ではなく淡紫色をしています。
 ヨメナは西日本のものでこちらにはありませんから、カントウヨメナだと思うのです。





*2015年10月4日撮影

 ヨメナという名前は「嫁菜」と書き「嫁にも食べさせろ」という意味合いだとか。
 食用としておいしい菜なのだそうです。
 花の印象がやさしく美しいことも「嫁」を連想させるという説もあるようです。
 本来のヨメナは美味とされていますが、カントウヨメナは不味いという話もあるようです。
 




*2015年10月4日撮影

 正確な判別は難しいとしても、野菊はみな清楚で美しいと思います。
 秋のひとときを野菊を眺めて静かに過ごしたいものです。