*2014年3月24日撮影
昨日まで雪が舞うような寒い日が続いていましたが、今日は一気に春の陽気がやってきました。
暖かさのせいでしょうか、鶴ヶ城のお堀には「蚊柱」がたくさん立ちのぼっていました。
蚊柱というのは小さな虫が飛び交って、全体として柱状に見えるものをいいます。
大抵はユスリカという蚊のように見える虫ですが、蚊ではないので刺されることはありません。
*2014年3月24日撮影
ユスリカの蚊柱は雌が一匹に多数の雄が群がって飛んでいるもので、交尾が目的とされています。
ユスリカの幼虫は小さな赤いミミズのようにみえるもので、アカムシと言われます。どぶなどにも大量発生したりします。
蚊の幼虫のボウフラとは姿形が違いますが、アカムシのことをボウフラと呼ぶこともあります。
ユスリカは蛹を経て成虫に羽化しますが、成虫は口や消化器を持たないため、蚊のように血を吸ったり何かを食べるということはなく、1~2日で死んででしまうのだそうです。ユスリカの成虫が生きているうちにしなければならないのが交尾と産卵で、そのための蚊柱というわけです。
うっとうしい蚊柱ですが、小さなユスリカたちの短い命の喜びの舞いだと、ちょっと違った見方はどうでしょうか。