さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

マムシグサ

2013-11-06 22:00:48 | 草花

*2013年11月5日撮影

 赤い実ですが、かなり不気味です。
 葉が枯れておどろおどろしいだけでなく、やっぱりごちゃっと固まった実のつき方が気持ち悪いのだと思います。
 マムシグサの実だと聞けば、草の名前もいやーな感じがします。
 不気味な草を食べる人はいないと思いますが、猛毒だそうですので気をつけてください。





*2012年5月7日撮影

 秋には赤い実をつけるマムシグサですが、春にはこんな花を咲かせます。
 この茎の模様がマムシに似ているというのでマムシグサです。
 花に見えるのはサトイモ科特有の苞で、ミズバショウの白い部分と同じです。仏像の光背に見立てて仏炎苞(ぶつえんほう)といいます。
 この苞の中に本来の花が入っています。小さな花がたくさん固まっています。
 マムシグサは始めは雄花しか付けないのに、やがて雌花だけ付けるようになります。いわば性転換をするわけです。
 成長による変化なのですが、栄養状態によって決まるともされています。

コゲラ

2013-11-05 22:37:56 | 

*2013年11月5日撮影

 2日ほど雨模様でしたが今朝になって雨が上がり、秋晴れが戻ってきました。

 落葉樹が葉を落としてくれるおかげで、鳥さんたちの姿が見やすくなってきました。
 冬鳥たちもそろそろ姿を見せ始めていますが、今日はおなじみのコゲラです。
 スズメほどの大きさの日本で一番小さいキツツキです。木の皮を高速でつついて、中の虫を捕って食べます。





*2013年11月2日撮影

 目の上にある白い模様が眉毛というよりは目の白い部分に見えて、遠目には大きな目をした鳥のように見えてしまいます。
 でもこの写真を見れば、白い模様であることがわかります。
 注目はキツツキ特有の足です。木の皮をしっかり掴めるようになっていることがわかります。
 コゲラは太い木の幹でも平気ですが、細い枝やつるにもとまれます。横になるのも逆さになるのも自由自在、じつにすばやく動いて木を登っていきます。





*2013年6月10日撮影

 これは新緑のころの写真です。
 2羽のコゲラが接近遭遇して、右側のコゲラが声を立てて怒っているようにも見えます。
 でもこれはたぶん親子で、右側の子供が餌をねだっているのだと思います。

 コゲラは市街地の街路樹でも見ることができる鳥です。
 キツツキが町にいるなどということは昔は考えられなかったそうですが、鳥も生き延びるために生息地を拡大しているようです。
 一見スズメにしか見えないのですが、動き方が違うので注意して見ればコゲラを発見できるかもしれません。
 

イロハモミジ

2013-11-04 22:28:28 | 樹木

*2013年11月2日撮影

 鶴ヶ城公園でも楽しめる紅葉の代表格はモミジということで、ツタに続いてモミジをごらん下さい。
 モミジも紅葉と書くのでいろいろな混乱がありますが、モミジはカエデ(楓)の一種で、一般的にはイロハモミジをさします。
 モミジという名がつく樹木は他にオオモミジ、ヤマモミジがあり、これらをもとにした園芸種がたくさんあります。
 カエデ類のなかでも際立って紅葉がきれいなので、紅葉そのものをさすモミジの名がついたのでしょうか。
 じつはイロハモミジやヤマモミジを識別するのは容易ではなく、今回のモミジはみなイロハモミジだとさせてもらいます。





*2013年10月30日撮影

 モミジの葉は緑、黄色、オレンジ、赤といろいろな色に変化していきます。
 日あたりや気温などの条件で赤くなったり、緑のままだったり、その取り合わせが紅葉の美しさのもとのような気がします。
 もちろん、真っ赤に色づいた葉の赤さもとても美しいのですが。





*2013年10月31日撮影

 というわけで、私の好きな緑と赤のコントラストが美しいモミジの姿です。
 黄色っぽい葉も絶妙に配置されていて、心の琴線にふれる光景です。

 





ツタ

2013-11-03 22:04:40 | 樹木

*2013年11月2日撮影

 近くの山も色づいてきました。
 街の中では目の覚めるような美しい紅葉というのはなかなか出会えませんが、やはりモミジとツタが一番美しいと思います。
 そんなわけで、鶴ヶ城公園のツタをご紹介します。

 初めの写真は桜の木にからみつくツタが真っ赤に紅葉している場面です。
 桜の葉はまだ青くて、その対比が美しいと思います。
 桜はすっかり葉を落としてしまったものもあれば、きれいに紅葉しているものもあり、なかには葉が青いままのものもあります。
 いずれすべて落葉するのでしょうが、早く葉を落とすのは夏の間の水不足が原因だと解説してくれる人がいて、なるほどと思いました。





*2013年10月27日撮影

 鶴ヶ城の石垣に張り付いているツタが紅葉しています。
 微妙な色の違いもあって、毎年楽しみです。
 じつは石垣のツタは9月の初めごろにはもう赤い葉がちらほら出現して早いなあと思うのですが、それも夏の間の水不足のせいかもと思っています。





*2013年10月27日撮影

 これは桜の古木、朽ちかけた木に絡まっているツタです。
 単純に真っ赤ではなくて、黄色も青もあって、こういう風情もいいものです。
 この桜はもう枯れたのかと思って見ると、まだわずかに枝が出て枝の先は生きているようです。
 ソメイヨシノは人が交配によって作り出した品種なので実を結んで子孫を増やすことが出来ず、すべてが接木によって作られたクローンで、寿命が短いとされています。
 「60年寿命説」が語られていますが、たしかな根拠はないそうです。
 



ウラナミシジミ

2013-11-02 22:41:28 | 昆虫

*2013年11月1日撮影

 秋も深まってきていますが、日あたりのいい場所にはタンポポが咲き、クローバーやヨモギの新芽が育って、春のような雰囲気の野原があります。
 「小春日和」という言葉は、ただ暖かい日差しをさすのではなく、まるで春のような野のさまを含んでいるのでは、と思っています。
 そんな秋のタンポポの花に、ちょっと大きめのシジミ蝶を発見。
 ウラナミシジミという蝶です。
 特に珍しい蝶ではないのですが、秋になると見かけることが多いとされています。
 翅の裏側の波のような模様、後翅の外縁にオレンジ色の斑紋が二つあり白く縁取られた黒点が重なっている、尾状突起がある、という三つが特徴です。
 ほんのわずかの時間の出会い、ちゃんと撮れた写真はこの一枚だけでした。