*2016年6月1日撮影
6月になりました。早いものです。
衣替えの日で今日からは夏だというわけですが、なぜかとても肌寒い1日でした。
さてこの写真は何かというと、スズメノエンドウが紅葉しているのです。
スズメのエンドウというのは、カラスノエンドウの仲間で、カラスノエンドウよりも花や実が小さいのでスズメと名付けられた野草です。
小さなえんどう豆のような実がなっています。
実が実るにつれて草全体が枯れ始め、葉が赤くなっているわけです。
*2016年6月1日撮影
スズメノエンドウの実は長さ1cmくらい、種子が2個入っています。
熟すとカラスノエンドウとおなじく黒くなります。
写真は、黒く熟した実と枯れ始めた茎です。
春に咲く野草で夏になる頃に枯れるものはけっこうたくさんあります。
夏になる頃に花をつけ秋が深まる頃に枯れる野草と、一年の半ばで交代するわけです。
*2016年6月1日撮影
これはまだ葉も茎も実も緑のスズメノエンドウです。
場所によってこんなスズメノエンドウもいます。
一方で違う所には、すっかり枯れてしまったスズメノエンドウがいたりします。
*2016年5月12日撮影
花の盛りのころのスズメノエンドウの写真です。
大きさ3~4mmくらいのごく小さい薄紫の花で、柄の先にふつう4個セットで咲きます。
カラスノエンドウとは草全体の印象がよく似ているのですが、花が極小であるところが一番の違いと言えます。
*2016年5月8日撮影
花の頃の草全体の姿はこの写真のような印象です。
花も小さいけれど葉も小さいのですが、つる性でさかんに伸びる姿はカラスノエンドウと変わらず、しばしば同居しています。
今日は、目立たない草がひっそりと美しく紅葉しているのを見たので、ご紹介しました。