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さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

サンシュユ(花)

2020-03-30 22:13:43 | 樹木

*2020年3月30日撮影

 3月ももう終わりですが、昨日から今朝にかけて雪が降りました。
 積もるほどのことはありませんでしたが、ときおり冬が戻ってくるのは困ったものです。
 今日は良い天気になって、午後には春の陽気が復活しました。

 会津の鶴ヶ城公園に1本だけあるサンシュユが咲いています。
 咲き始めるのは、毎年ウメと早さを競うのですが、今年はウメに少し遅れました。
 サンシュユは小さな花が集まってひとつの花のように咲きますが、その小さな花がそれぞれ4弁の花として開きます。
 今ちょうど小さな花が咲き始めています。





*2020年3月30日撮影

 普通庭に植えられているサンシュユはあまり大きくはないものが多いと思います。
 鶴ヶ城公園のサンシュユは、それなりに大きくて、こんな姿をしています。
 花も遠くから見れば、少しまばらに見えますが、近寄ってみればかなり密に咲いています。





*2020年3月26日撮影

 サンシュユというのは、中国名の「山茱萸」を日本風に音読みしたものだそうです。
 日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎博士は、サンシュユという意味の伝わらない名前を嫌ったのか、ハルコガネバナ「春黄金花」という名を提唱しましたが、あまり使われることはないようです。
 ちょっと変わった印象の花ですが、陽を浴びて輝く姿は、ハルコガネバナと呼ぶにふさわしい、美しい花です。





ウメ(紅梅)

2020-03-23 22:08:36 | 樹木

*2020年3月23日撮影

 今日は晴れという天気予報でしたが、散歩に出かけた午前中はあまり日差しのない曇り空でした。
 思い切り晴れたのは午後で、すこし残念な思いがします。

 ウメが咲いています。
 私の好きな紅梅の写真をごらんください。
 初めの一枚は、華やかに咲いている紅梅の姿です。





*2020年3月23日撮影

 そしてこれは、まだ小さな木にひっそりと咲く紅梅の姿です。
 心ふるえるような、風情があります。
 この紅梅は一重の花です。

 新型コロナウィルスの猛威はますます世界中に広がっていて、どうなることかと思っています。
 日本の対応はいろいろ批判があったものの、さほどの感染の広がりが見られず、現在状況としてはうまく抑えられているように見えます。
 ヨーロッパやアメリカの感染拡大が、早期に収まることを願うばかりです。





*2020年3月21日撮影

 いちだんと濃い赤の、とても美しい梅の花です。
 この花が咲くのを、毎年心待ちにしています。
 今年もあでやかに咲いてくれました。





*2020年3月21日撮影

 これも会津の鶴ヶ城公園に多い、八重咲きの紅梅です。
 ピンク系の色で、たくさんの花をつけるので、花の咲いている場所はぱっと明るくなります。
 これはまだ咲き始めの写真です。

 ここでは白梅が先に咲き、紅梅は1週間以上遅れます。
 サクラはまだまだです。

 





キャラボク(花)

2020-03-21 22:24:03 | 樹木

*2020年3月21日撮影

 今週は雪が降ったり、春がきたように暖かったり、上がり下がりの激しい日々でした。
 今日は、春本番といった感じのとても暖かい1日でした。
 明日からはまた少し寒くなるという予報ですが。

 さて、これは庭木としておなじみのキャラボクです。半円球状に刈り込まれています。
 キャラボクは本来、高山の針葉樹で、地面を這うように伸びる低木です。
 その姿形が好まれて、庭の中に植えられる樹木になりました。

 よく似たイチイという木がありますが、イチイの方が本家でキャラボクはイチイの変種だとされています。





*2020年3月21日撮影

 そのキャラボクに花がついています。
 花と言っても裸子植物なので、花弁などはありません。
 つぶつぶがたくさんついているのが分かると思います。
 茶色っぽいつぶつぶで、これが雄花です。





*2020年3月21日撮影

 キャラボクは雌雄別株なので、雌花は別の場所のキャラボクについていました。
 雄花にくらべると少し小さくて目立たないつぶつぶです。
 枝先などについているのが分かるでしょうか。





*2020年3月19日撮影

 樹形が分かるように、幹を入れて下から見上げるように撮影してみました。

 イチイは高木になるので、低木のキャラボクとは見た目が違います。
 イチイの葉は細かい葉が平たく枝の両側に並びますが、キャラボクの場合は葉が螺旋状につくので、葉の形状でも区別できます。
 しかしそうは言っても、なかなか判別しにくいものが存在するのも植物の常で、なかなか難しいものです。
 

咲き始めのウメ

2020-03-06 22:01:45 | 樹木

*2020年3月6日撮影

 3月になりました。
 3月ですが、今朝は雪が降りました。ほんの少し積もりました。
 1月に雪景色を載せましたが、その後2月半ばにも雪が降りました。
 このときは2日にわたって降ったので、この冬一番の雪でしたが、降った量としてはごくごく少なめに終わりました。
 それで今日なので、3回目の降雪ということになります。

 写真は今日の雪景色です。
 遠くの山は、上の方が白くなっています。
 手前の木はサクラですが、少しだけ雪が積もっています。
 今年の貴重な雪景色の写真です。





*2020年3月6日撮影

 待望のウメの開花です。

 世間は新型肺炎ウィルス(コロナウィルス)で大騒ぎ、会津の鶴ヶ城への観光客も激減しています。
 それでもこうして春がやってきて、花が咲くということを、ありがたいことだと思うようになりました。

 ウメはごく一部の木で、ほんのわずか咲いています。





*2020年3月6日撮影

 毎年早く咲くのは普通の白梅です。
 私の好きな紅梅はちょっと開花が遅れます。
 サクラはまだまだです。





*2020年3月6日撮影

 この時期は花が咲かず、もっぱら野鳥の観察がメインになってしまいますが、いつもの鳥さんたちばかりでは申し訳なくて、ついついブログの更新も途絶えがちです。
 それで、一番先に咲くウメの花やサンシュユの花が咲くと、もう待ちきれませんでしたとばかりに撮影することになります。
 今年は、サンシュユよりもウメの方が早く開花しました。
 例年よりはかなり早いと思いますが、同じように雪が降らなかった2016年よりは少し遅いようです。





*2020年3月6日撮影

 枝の先に一輪だけ咲いたウメ。
 なんだか毎年、咲き始めのウメばかりとりあげている気がします。
 満開になった梅も、今年はご紹介したいと思っています。





*2020年3月4日撮影

 さて、久しぶりの更新なので、おまけをひとつ。

 昨年12月に、鶴ヶ城のお堀にいるめずらしいミコアイサをご紹介しました。
 その際、雄のエクリプスではないかという写真を載せましたが、その後、雄のミコアイサを2度観察することができました。
 1度目は1月の6日で、ずっといた雌にかなり接近しましたが、どうやらカップルは成立せずに雄は飛び去ってしまいました。
 そして3月の4日に、この写真の雄を発見しました。
 それぞれ、別の雄のミコアイサである可能性は高いのですが、同じ個体であることもあり得ないことではないと思います。
 なんであれ、鶴ヶ城にミコアイサは珍しいので、ご紹介します。

ネコヤナギ

2020-02-14 22:28:24 | 樹木

*2020年2月14日撮影

 寒波は過ぎたようで、今日は暖かい1日でした。
 ただ曇り空で、日が差すことはありませんでした。
 雪はもちろん降りません。もう春になったかのようです。

 会津の鶴ヶ城の南側に流れる「湯川」は私の散歩コースですが、昨年から川底の土砂の撤去工事が行われています。
 豪雨などの際の河川の氾濫に対する対処なのだと思います。川底を数十センチ掘り下げるようです。
 当然、川の中の堆積された土の上に生えている草や木は根こそぎ撤去されます。
 川岸の土手にあたる部分の植物には影響はありませんが、川の中に生えていたヨシやヤナギやその他たくさんの植物が消えます。
 植物が復活するまで、川沿いの散歩はつまらなくなりそうです。

 今日の写真はまだ工事が行われていない場所に生えている、ネコヤナギです。
 じつはヤナギ類の区別はつきにくくて、これがネコヤナギであることの確信は持てないのですが、私の独断でネコヤナギとします。
 芽鱗(がりん、芽を覆っている帽子型の皮)を押しのけて、花が開こうとしているところです。





*2020年2月14日撮影

 雪が降らずに暖かいので、まるで春がきたような意識でいますが、まだ2月。
 一年中で一番寒い時期です。
 だからそんな時期に、柳の芽が開こうとしていることがまさに異例です。
 ネコヤナギの芽は大きくて赤いのが特徴です。





*2020年2月14日撮影

 大きな花芽から大きな絹毛の花が咲きます。
 これはまだ小さいですが、もっと大きくなると思います。

 ヤナギ類はみなこういう絹毛の花を咲かせますが、大きさや形はさまざまです。
 ネコヤナギは最も大きくて見事な花を咲かせることと、花の咲くのが早いことから、観賞用に親しまれてきました。





*2020年2月14日撮影

 開きかけのネコヤナギの花。
 独特の色合いを見せています。
 ちゃんと開けば、銀色に光るおなじみのネコヤナギの花になると思います。
 ネコヤナギは雌雄別株なので、もっと時期が過ぎれば、絹毛の中から雄しべまたは雌しべが出てきます。
 それもまたとても美しい見ものです。