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さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ミズキ(実)

2020-10-02 23:15:44 | 樹木

*2020年10月2日撮影

 10月になりました。
 すっかり秋で、朝晩はしっかり寒くなりました。
 今日は秋晴れ。良い天気の中を散歩しました。

 お見せする写真は、ミズキの実です。
 ミズキは高木になる落葉樹です。
 春には白い花が見事に咲きますが、秋には実が実ります。
 写真でお分かりのように、じつは実そのものより実をつける赤い枝が目立ちます。





*2020年10月2日撮影

 ミズキの実は熟せば黒くなります。
 でも、写真のように黒い実はあまり見当たりません。
 秋になっても熟さない、という訳ではなくて、黒く熟した実はすぐに鳥たちに食べられてしまうのです。





*2020年9月30日撮影

 ミズキの実は、ヒヨドリやムクドリなど多くの野鳥に好まれています。
 緑色の未熟の実よりも黒く熟した実の方が美味しいとみえて、群がる鳥たちは黒い実だけを食べるわけです。
 それで、いつも見るたびに未熟の実ばかりだなあ、ということになります。
 実際は9月になる頃から実は熟しているのですが、黒く熟した実はすぐに食べられてしまうので、見た目には緑色の未熟の実だけが見えるわけです。

ネズミモチ(花)

2020-06-20 22:10:08 | 樹木

*2020年6月20日撮影

 昨夜は雨でしたが、今日は晴れました。
 ただ風が強くて、肌寒い1日でした。

 今日は、ネズミモチの花を撮影してきました。
 ネズミが続きましたが、今回のは木に咲く白い花。
 公営住宅の緑地に植えられているネズミモチです。





*2020年6月20日撮影

 小さな黒っぽい果実が、楕円形をしていて、鼠の糞のようだというので、「ネズミ」の名が付いたとされています。
 「モチ」というのは、葉がモチノキの葉に似ているからだそうです。
 あまり気持ちの良い名前ではないように思いますが、花そのものはとてもきれいです。





*2020年6月20日撮影

 あまり大木にはならないようですが、緑の葉と白い花が入り混じって、木を覆い尽くしている眺めは見事です。

 本来は関西から西の方の暖かい地域の樹木なのですが、公園や街路樹、さらには庭木として全国に植えられるようになりました。
 そんなわけで、ここ東北の雪国にも、ネズミモチの花が咲くわけです。





*2020年6月16日撮影

 枝先に小さな花がたくさん咲きます。
 筒状の花は長さ5mmくらい、直径も5mmくらいで、先端から中程まで4つに裂けてめくれるので、4弁の花のように見えます。
 中から2本の雄しべが突き出しているのがよく目立ちます。

 よくよく見ないと、この小さな花を鑑賞することができませんが、可憐なかわいい花です。

マユミ(花)

2020-05-28 22:34:40 | 樹木

*2020年5月28日撮影

 5月25日夜、東京を含む全ての地域で「緊急事態宣言」が解除されました。
 新型コロナウィルスとの闘いが終わったわけではないのですが、少し気分的にほっとしています。

 会津の鶴ヶ城にも、少しづつ人がやってくるようになりました。
 まだ、県内の近くに住む人が中心です。他県の人の受け入れは、来月以降でしょうか。
 海外の人を迎えられる日は、いつ来るのでしょうか。

 マユミの花が満開です。
 とても地味な花なので、ここに咲いていることもほとんど知られていません。





*2020年5月27日撮影

 マユミといえば、秋に美しい赤い実がなることで知られています。
 紅葉も美しい樹木です。
 ところが、鶴ヶ城公園のここで、秋にマユミの実を見たことがありません。
 実がつかないばかりか、どうやら紅葉になる前に葉が落ちてしまうようで、鮮やかな紅葉というのも見たことがありません。

 マユミは雌雄異株で、ここにあるのは雄の木なのかもしれないと思っていました。





*2020年5月27日撮影

 マユミの花を少し大きく撮影しました。

 マユミの花は両性花なのですが、じつは中央の雌しべの花柱が短くて周りの雄しべが長いタイプの花と、雌しべの花柱が長くて雄しべが短いタイプの花があるのだそうです。
 花柱が短い花は雄花の役割をし、花柱が長い花は雌花の役割をします。
 通常は2つのタイプの花がどちらも咲くのですが、たまに花柱の短い花しか咲かないマユミがあるのだとか。
 これは一般的に、雄株と呼ばれます。
 雄株に対して、雌株に相当するマユミは、花柱の長い花しか咲かないものということになりますが、そういうマユミは存在しないそうです。
 両性株と雄株が存在する「雄性異株」というふうに、図鑑に解説されていました。





*2020年5月27日撮影

 花のアップの写真です。
 4枚の花弁の中心に、緑色の花盤というものがあって、周りに4本の雄しべがあります。
 花盤の中心に雌しべの花柱があるのですが、ごく短いことがわかると思います。
 つまりこれは雄花で、このマユミには雄花しか咲いていないのです。実の付かない雄株だというわけです。

 紅葉する前に葉が散ってしまうのはどうしてなのか。これは謎です。

イヌザクラ(花)

2020-05-12 22:07:35 | 樹木

*2020年5月12日撮影

 今日は良い天気に恵まれ、久しぶりに鶴ヶ城公園へ出かけてみました。
 外出自粛、観光も自粛なので、いつもは賑わう場所にも人影はありません。

 あまり目立たないところにひっそりと立っている、イヌザクラに花が咲いていました。
 名前の通り桜の1種とされていますが、地味な花なので、知る人は少ないと思います。
 ウワミズザクラの花を小型にしたような花です。





*2020年5月12日撮影

 ここのイヌザクラは咲いている花がとても少ないように見えます。
 ところが、咲いている花のほかに、葉と一緒になった穂状の蕾のようなものがあるのに気づきました。
 この写真の、花の右側に写っているやつです。
 花の上に写っているものも、どうやら同じようです。
 咲いている花よりも、葉っぱと一緒に蕾がついている花穂(?)の方がはるかに多いのでした。





*2020年5月12日撮影

 これは何かというのを調べるのに苦労しましたが、どうやらイヌザクラには花の萼(がく)が葉状になってつく花穂ができるのだそうです。
 特別に珍しいことではなくて、普通のことなのだとか。
 ただ、このイヌザクラは萼が葉状になっている花穂の方が圧倒的に多いので、普通の花がとても少なく見えます。





*2020年5月12日撮影

 このイヌザクラは結構大きな木で、樹高7〜8mはあるでしょうか。
 下から見上げた写真です。花が咲いているようには見えません。
 右端の上に写っているのは、隣に生えているコナラです。その枝が右の方から伸びてきて、イヌザクラの葉とごっちゃになっています。

 相変わらず新型コロナウィルスの「緊急事態宣言」下なので、いろいろなことが不自由です。
 この国の感染症対策には批判の方が多いように見えますが、不思議なことに日本の死者数はとても少なくて、感染者数も減ってきているようです。
 収束も近いのかなと、根拠のない楽観をし始めました。
 

シダレザクラ

2020-04-11 22:11:45 | 樹木

*2020年4月11日撮影

 今日はよく晴れて快適な1日でした。気温は低めで、暖かくはなかったです。

 桜の花が咲き始めました。
 ソメイヨシノはまだ見頃には遠いですが、早咲きのコヒガンやシダレザクラはいい感じです。
 今日はシダレザクラをごらんください。

 シダレザクラというのはいわゆる通称で、エドヒガンの一種とされています。
 初めの写真のシダレザクラは、花の紅色が濃いので、ベニシダレと呼ばれている品種だと思われます。
 ベニシダレもエドヒガンの中の品種のひとつです。





*2020年4月11日撮影

 ベニシダレを下から仰いだ写真です。

 枝垂れ桜とか枝垂れ柳とか、枝がしだれる樹木というのは、どういうわけでそうなるのでしょうか。
 普通植物は重力に逆らって上に伸びます。枝も上に向かって伸びていきます。
 そのためには、枝を支える「あて材」というものが形成されて、枝を支えるのだそうです。
 その「あて材」の形成よりも、枝の伸びるのが速すぎると枝を支えることができず、下に垂れるのだとか。
 ごく大雑把にいうと、そういうことらしいのです。





*2020年4月11日撮影

 しだれた花の下の方の風情です。少しさびしい写真かも。
 このサクラは花の色が白いので、ベニシダレではないと思います。
 エドヒガンのなかのイトザクラという品種ではないかと思います。
 実はシダレザクラというのは大半がこのイトザクラなのだそうです。





*2020年4月11日撮影

 少しごちゃごちゃした写真ですが、手前に写っているのは白いイトザクラの花で、奥に見えているのは色の濃いベニシダレのようです。
 色違いに並べて植えてあるのですね。

 桜もそうですが、柳なども含めて、しだれる樹木というのは結実して繁殖することができないそうです。
 人為的に接木などで増やしたもの、いわばクローン植物であるようです。
 ソメイヨシノがクローン植物であることは知られていますが、シダレザクラというのもそのようです。





*2020年4月10日撮影

 このシダレザクラは少し紅色がかった花ですが、ベニシダレほど濃くはないので、やはりイトザクラではないかと思います。
 同じイトザクラでも、環境や個体によって花の色などはかなり幅があるようです。





*2020年4月10日撮影

 上の写真と同じイトザクラを、樹形がわかる程度に離れて撮影しました。

 新型コロナウィルスに感染しないよう、あまり人に会わず、外出しないように心がけています。
 散歩は気晴らしになるので出かけますが、なるべく人通りのないところを歩くことにしました。
 
 皆様も無事にこの危機を乗り越えられますように。