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さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

イヌツゲ

2020-02-10 22:23:22 | 樹木

*2020年2月10日撮影

 先週末からこの冬一番の寒波が来ているということで、朝の冷え込みが厳しくなりました。
 毎朝、零下8°cくらいになります。
 日中は雪が降ったり晴れたりという、変な感じの天気が続いています。
 雪はちらほらと降りますが、積もるほどには降りません。

 会津の鶴ヶ城公園にはあちこちに生垣が作ってあって、それらはほぼマサキです。
 そんななかに、生垣というのではなくて独立して植えられている、ツゲと思われる木があります。
 どこででも見られる庭木として注目されることのない樹木ですが、じつは鶴ヶ城公園内には数本しかないことに気づきました。
 よく見ると、ツゲとは葉が違うようなので、イヌツゲではないかと思います。
 雪囲いで、縄で縛られています。





*2020年2月10日撮影

 葉のアップの写真です。
 ツゲの場合は葉のつき方が対生で、同じ場所から両側に葉が出ます。
 これはイヌツゲなので、左右の葉のつく場所が互い違いに違うところになります。
 ツゲはもっと丸い葉で、先端が凹むのが特徴です。
 イヌツゲは、葉が長い感じで、先端は尖っています。





*2020年2月10日撮影

 イヌツゲの幹の写真です。
 樹高2mくらいしかないので幹も細いのですが、苔が生えていて、古木の貫禄があります。
 苔と言ってもこれは地衣類なのでしょうが、名前は分かりません。
 イヌツゲの木には、この地衣類がよく生えるようです。





*2020年2月7日撮影

 先週末ちょっと雪が降った時のイヌツゲです。
 こんもりとした葉の上に雪が少し積もりました。
 こういう雪景色も今年はほとんど見られないので、この冬としては、ちょっとした記念の写真になりました。
 

コウヤマキ

2020-01-11 22:01:14 | 樹木

*2020年1月11日撮影

 今日は気温も高めで、午前中は晴れ午後は曇り、夕方からは雨が降っています。
 あいかわらず雪は降りません。そもそも雪になるような冷え込みがありません。

 会津の鶴ヶ城公園に数本のコウヤマキが植えられています。
 へんな松だなあ、ぐらいに思って眺めていたのですが、松ではなくてコウヤマキだったのです。
 この写真のつぶつぶが固まったようなのは、雄花のつぼみなのではないかと思います。
 雄花が咲いて花粉を出すのは4月から5月にかけてだと思われるので、まだだいぶ時間があります。
 花びらなどは存在しない裸子植物なので、雄花が咲いたと言っても見た目に大きな違いがあるわけではないようです。
 咲いたと判断できる頃に、また紹介できればいいですね。





*2020年1月11日撮影

 それで、これが雌花のつぼみなのではないかと思っています。
 雄花と同じように葉の中心にいます。
 ただ、雄花は枝の先端の葉の中心に多いのにくらべて、雌花は枝の先端ではなく中間の葉に多く付いているように見えます。
 雌花は咲くと、球果の小さなもののような姿になるようです。





*2020年1月11日撮影

 これがコウヤマキの球果です。
 昨年以前の雌花が結実したものでしょう。
 松ぼっくりに似ています。ちょっと大型です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの葉が茂っている様子を撮影しました。
 
 コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属に所属する唯一の種で、日本特産とされています。
 かつては世界中に存在していたけれど、なぜか日本でだけ生き残った種なのだそうです。

 コウヤマキの葉は、松よりはかなり太くて大きいものです。
 よく見ると、2本の葉が合着してしているのが分かります。それで先端が少しへこんでいます。
 なかなか変わった樹木です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの先端の方の写真です。
 コウヤマキの樹形がきれいな細い三角形になることを、これを見れば理解してもらえると思います。
 この姿が好まれて、庭木としてあるいは公園樹として植えられています。
 ただ、自生地はきわめて少なく、絶滅が危惧されるような樹木であることも知っておきたいものです。

カリン(実)

2019-11-27 22:00:29 | 樹木

*2019年11月27日撮影

 カリンは春に美しいピンクの花を咲かせます。
 そんなこともあって、庭木として人気があります。
 秋には大きな実をたくさん付けますが、この実はどうも持て余されているようです。
 今頃の時期には、取り残したカリンの実がそのままになっているのをよく見かけます。





*2019年11月27日撮影

 カリンの実は焼酎漬けや蜂蜜漬けにして、喉の薬として用いるのがよく知られています。
 ネットで検索すると、最近はカリンのジャムというのがあるようです。
 うまく作ると真っ赤な色になって、見るからにおいしそうです。
 作り方に興味のある方は是非、カリンのジャムを検索してみてください。





*2019年9月1日撮影

 これは、まだ青いカリンの実です。9月始めの写真です。
 このころはまだほとんどカリンの香りはしません。

 カリンの実は香りを楽しむという方も多いと思います。
 黄色く熟れたカリンは特有の爽やかな香りがします。
 そんなに強烈ということもなくて、落ち着いた香りなので好まれるのかなと思います。

コナラ(紅葉)

2019-11-22 22:17:14 | 樹木

*2019年11月22日撮影

 今日も午前中は秋晴れの良い天気でした。
 ただ、冷え込みがきびしく、雪が降ってきてもおかしくないような寒さでした。

 どんぐりの木の代表と言ってもいいコナラですが、今年は紅葉がきれいです。
 コナラの葉は例年、秋から冬にかけて茶色く枯れて、そのまま春まで落ちないでいる、というイメージです。
 ところが今年は、なかなか風情のある「紅葉」になっています。





*2019年11月22日撮影

 光が透けて見えるように、うまく逆光で撮影すると、こんなにも美しい色をしています。
 真っ赤ではありませんが、黄色からオレンジ色に変化して見応えがあります。





*2019年11月21日撮影

 遠くから見るコナラの紅葉。
 茶色に枯れているだけではなくて、けっこう赤みがあります。





*2019年11月21日撮影

 ちょっと日陰で、これからもっと色付くのでは、と思うコナラ。
 このままの現状でも十分美しいのですが。

 紅葉としてはあまり取り上げられない「コナラ」をご覧いただきました。

ノブドウ

2019-10-21 22:01:53 | 樹木

*2019年10月21日撮影

 今日も曇り空でしたが時には青空も見えて、暑くもなく寒くもなく散歩日和でした。

 川沿いにノブドウの実が目立ちます。
 さまざまな色の実が、丸いのばかりではなくて、少しづつ形が違っていたりして、とても風情のある実です。
 




*2019年10月21日撮影

 ここ会津ではノブドウの実は一般的に「ブスの実」と呼ばれます。
 「ブス」というのはトリカブトの根で作る毒薬のことではないかと思われます。
 毒薬を飲まされた人の顔が青黒くはれあがるところから、ノブドウの実の色を見て連想したのではないかと想像します。

 ブスの実という名前から、この実は毒だという思い込みが生まれ、今でも普通一般的にはこれは毒だと思われています。





*2019年10月21日撮影

 ノブドウの実は毒ではありません。
 ただ、まずいので食用にはしません。
 見た目が気持ち悪いと思う人は特に、毒だと言われれば納得する雰囲気があります。

 それでも、じっくり眺めると、なんとも言えぬ美しい実だと思うようになります。





*2019年10月21日撮影

 数年前まで「ブスの実の焼酎漬け」をつくるのが流行りました。
 毎日少しづつ飲むと、胃腸系のガンなどの特効薬になると言われました。
 そのことの是非はともかく、なぜかブームは去り、今では実を採る人はほとんどいなくなりました。
 以前は争うように実が採られたノブドウですが、いまはその独特の姿をここかしこに展開しています。