故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。
絵のタイトルは、「葉かげに一輪」です。
本邦初公開の絵です。
茄子と思えるが、作者も対象が何か忘れました。
出来栄えが今一つと思っていたに違いない。
今日のタイトルは、「余った苗」です。
空き家の雑木伐りをした帰りに、長老夫婦に会った。
余ったから、苗を持って帰れと、茄子(5本)とピーマン(3本)の苗をいただきました。
ホームセンターで買う苗より、ずっと健康的で立派です。
我が家でも二本ずつあれば十分足りる苗なんですが、あまりの出来栄えで欲がでました。
出来たら、子供達や都会に住む友人に送りましょう。
漁師の友人からわかめ、チヌ(黒鯛)、いわしや牡蠣をいただきます。
共に大きめのクーラーボックスに一杯です。
いただいてすぐに、近所に分けることになります。
分けることが出来なければ、島では生きていけません。
出来なければ、くれる友人限定の留守電にします。
京都に行き八つ橋を土産にくれた年寄りが、「えびで鯛を釣る」と表現されました。
私達ができることは限られています。
手に負えなくなった耕作放棄地の草刈や管理です。
無償のサービスで応え、回します。
たまに、パンを焼きます。
余った苗が嬉しいのです。
そろそろ、ホームセンターに苗を買いに行かなきゃと考えていましたから。
畑は、すでに畝を切って空けています。
2023年4月19日
絵のタイトルは、’’Window’’です。
高木があっても、下草を刈っているだけで風が通る。
連日の草刈と雑木伐りで、上腕の筋肉がきしむ。
背中と肩の筋肉もパンパンである。
サロンパスのお世話になる。
よく眠れた。
今日のタイトルは、「塹壕を掘れ」です。
孫に見せたいと菜の花を畑に植えた人から聞いた言葉です。
東北では、雌竹のことを篠竹と呼んだ。
移住した年に、家についていた畑と地域の耕作放棄地の畑に篠竹が茂っていた。
伐って、根をおこしても次の年にもまた生えて来た。
どうしたものかと相談したら、帰ってきた答えでした。
教えに従い、畑の山際に塹壕を掘ることにした。
山際から伸びる篠竹の根を断つのが目的だと考えた。
火山灰の黒ぽくを1.5mも掘ると、赤ぽく(赤土)の層になった。
1.5m巾x1.5m深さで、12mの長さの塹壕を山際の畑に掘った。
昔は畑だった林が伸び放題で、我が家の畑に陽が差さなかった。
林の持ち主に許可をもらい、山際から順に高木を切った。
冬には、塹壕に入り、近所の猟友会の方からいただいた鴨の毛をむしった。
ダウンが風に舞い、飛散するのを防ぐためである。
翌年も残る篠竹の根を丹念におこし続けた。
根は案外浅く30cmも掘ると、芋づる式に掘りおこせた。
2年目の冬に塹壕に切った枝を埋め土をかけた。
暗渠である。
大雨の時、山から突出する水を、塹壕が貯水してくれた。
3年目には畑は乾き、篠竹は消えた。
コーヒーを飲みませんか。
子供の頃の小便たれが声をかけて来た。
「背が伸びたね」とかつての少女に返した。
50年前からは、伸びました。と返事。
誘われるままに行くと、90歳のお母さんが出て来られて、昔話に花が咲いた。
縁側から先に、見えるはずの海が見えない。
そよそよと風に揺れる孟宗竹の壁ができていた。
かつての崖が一面、孟宗竹に覆われていた。
妻は、「切ろうか」と私が発するのを警戒していた。
娘は、「塹壕は掘れない」と笑っていた。
お母さんは、「川を渡る竹」は見たことがないと私の説に同意した。
孟宗竹は、地下茎を密かに30mも伸ばし先端に橋頭保の幼竹を生やす。
そして順に親竹側に、二の矢三の矢と続いて生やす。
地下茎の深さは、たかが30cmである。
東京の地下鉄のごとく、三層四層となると始末に負えなくなる。
かつて煉瓦を焼くために掘った赤土の山は、全山が孟宗竹に覆われていた。
妻から冷や冷やしたと後から聞いた。
「切らせてもらえますか」とは言えなかった。
2023年4月17日
絵のタイトルは、「決めちゃってくれました」です。
ほんの一瞬のできごとでした。
小学4年生がやってくれました。
おんどりゃに 腰くねらせて おんどれね(踊れよね)
80歳の先輩が、「あと一年だよ」と言う。
日本人の男性の平均寿命が81歳を知ってからの発言である。
81歳を過ぎれば、あとは儲けですね。
何の慰めにもならないし、励ましにもならない。
今日のタイトルは、「個から集(Part4)」です。
過去の「個から集」は、人がくっついたり離れたりの繰り返しを例えていました。
昨日は、雷雨のなか朝立てた目標まで草刈をした。
農道をやり、畔と段々畑の石垣の草を刈った。
鋸刃ではなく、ひもの回転で草を切った。
あと3段の畔を刈れば今日の作業は終了でした。
水場が近い石垣の穴に、蝮が隠れていました。
ひもは、繰り出す鞭パンチのごとく、蝮の頭を叩き続けました。
申し訳ないと、とどめを刺しました。
いるとは思っていたので、驚きもなく、丹念に石垣の草を刈りました。
いつまで草刈ができるか。
いつまでカンリキ(耕運機)を操れるか。
凝り固まった筋肉と相談の毎日です。
森羅万象の中で過ごしています。
「個から集」はどうでもよい小さなことのように思えてきました。
どうにでもなれと言うことではありません。
草刈が終わり、ビールを飲みながらカープ戦を眺めていました。
あれれ、5-1でヤクルトが圧倒的に優勢でした。
それが、田中選手の満塁ホームランで同点に追いつき、
マクブルームの犠牲フライと坂倉のホームランで突き放し、栗林が締めた。
今期、カープは雨に強い。
個があってこその集です。
引きこもりのピアニストが、駅ピアノで復活する。
いい気になって舞い上がり、駅ピアノで自分を地に戻す。
一年先のことを考えると心配がつきません。
二十年先のことは想像もつかない。
生きてる限り、腹が減る。
腹が減るから、食事を作りエネルギーを補給する。
個でありながら、集に混ざる。
個で生きながら、集で生かされる。
行ったり来たりでしょうか。
ならば、二十年先はこうありたいと計画を立てても許される。
蝮に会ったり、カープを観たり、毎日の感動を貪りましょう。
2023年4月17日
絵のタイトルは、「これからぞ」です。
子犬を飼うのも、「どっちが早いか」と躊躇します。
いつしか、自分たちのことだけを考えてもよい歳になりました。
親いつも 役に立とうと 背伸びする
今日のタイトルは、「東京往復」です。
車で、高速道路を走れば800Km。
国道とバイパスをつなげれば、走行距離1000Kmで途中で一泊です。
せっかく行くのだからと、1週間は滞在しました。
子供達の役に立ちたいと考えていました。
迎える側は、構えるもので自分たちのスケジュールを調整します。
親子と言えども、遠慮があります。
今回は、ゴルフコンペに参加することになり、新幹線で行くことになりました。
3泊して帰る。
滞在して、家の修繕や掃除などは出来ません。
私達の都合だけではいかないものです。
仮に、子供達が広島にくるとしても私達は構えます。
横浜の家でご飯を作るよ、あなたたちは仕事をしてね。
こうはならないものです。
広島の生活にも慣れ、長く家を空けるのは難しくなってきました。
3日もいれば、墓参りも友人たちと一杯やることも出来ます。
こんなことで良いのかなと、気張らずゆったりと旅をしましょう。
考え直すことにしました。
コミュニケーション重視の行ったり来たりが肝要でした。
あとは、息子たちに任せましょう。
2023年4月15日
絵のタイトルは、「無言で語るおんな」です。
この人が発する無理難題があるから生きられる。
今日のタイトルは、「春菊パン」です。
妻が突然パンを作り始めた。
夕飯に出てきたパンを見ると、春菊パンでした。
春菊を練りこんだ生地を焼いたパンの上に、チーズが香ばしく焦げているのもあった。
朝ごはんとなり、冷蔵庫を開ける。
残り物の野菜(大根、白菜、キャベツ、カボチャ)がどれも少しだけラップに包んでいる。
春菊だけは、束になってあった。
ハハーン、だから春菊パンだったのか。
春菊がたくさん採れて、美味しそうだから妻はパンに使った。
私とて同じです。
大根、白菜とカボチャに、牛蒡と揚げを加え味噌汁にした。
仕上げに、葱の代わりにスナップエンドウを刻んで入れた。
キャベツに、玉ねぎ、あさり(冷凍)と人参を加え酒蒸しにした。
出来上がったところに、春菊を足し少し熱を加えた。
卵焼きも焼き、納豆を混ぜ今朝の副菜は出来上がった。
出来ると同時に洗い物も終わり、拭いて水気を摂り収納する。
シンクの周りに飛び散った鱗をふき取る。
レンジ周りの粉と砂糖を拭き取る。
出来上がった洗濯を干そうとしたら、物干しの周りに埃があった。
食卓の周りは、妻が布巾でテーブルから落としたものと、昨晩分かった。
小さな箒で、スクワットをしながら、掃き集める。
終わったら、寒いから付けたストーブは不要になっていた。
私がやるから。
あんたは、座っていてね。
こう言われたら、どうだろう。
腹も減らなきゃ、やる気も失せていく。
よかった、よかった。
やることが有って。
妻は、寝て起きてすぐに食べられない。
私は、もりもり二膳のご飯を食べる。
今日は、何をするの(言い換えれば、これをしろ)といつもの朝が始まる。
ああ、仕事は際限がない。
思いつく以上のリクエストに応える毎日です。
2023年4月14日