故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

魅力

2019-07-26 03:01:57 | よもやま話

絵のタイトルは、「永観堂」です。
菩薩の笑顔は、怖いくらい明るい。

やっと、晴れ間です。
夜中だろうと、洗濯物は干し、洗い物をする。
ついでに、米も研ぎ炊飯器のスイッチを入れる。
やれば、10分で片付くことです。
せっかくの晴れ間です。

今日のテーマ、「魅力」です。
女性の魅力は、明るいプロフェッショナルです。
ドジだけど、やるときはやるぜ。
だけど、事あるごとに見事に騙される女性です。
騙す側にも理由がある。
そして切るときは、有無を言わせない凛がある。

魅力は、目に現れる。
興味を持っているか、ちんこい眼でもわかる。
そんな目に出会うと、つい本気になる。
目力を補足するのは、笑顔です。
してやられてしまう。

つんつんと芽を出した小さなネギを、三本ずつ一緒に植え替えてやりました。
ネギは、自分の影さえもいやがる潔癖症です。
続いた雨で、しっかりと天を向いて立っていました。

中学生の女の子は、前髪を垂らしている。
私を見つけないで、恥ずかしいから。
少し大人になると髪があがり、私を見つけてと自信満々になる。
この変化が魅力です。

50代の女性に似顔絵を描かせてとお願いする。
描けるもんなら、描いてみなさい。我もと、飛び切りの笑顔になる。
できあがって、恐る恐る渡す。
美人に描けば嘘になる、本当の姿を描くと怒られる。
女性は、こんなものかと受け取られる。だけど、内心は喜んでいる。
もう、忘れられたと感じる日々。この絵には、精一杯が見える。
魅力発見は、宝物をさがすようなものです。

いつしか、な―んにもないのが良いと気づいた。
着飾るのもよいが、楚々とした表情に品がある。
さりげなく気を付けているものがある。
大事にしているものが見える。
よく気づいてくれました。昨日とは、少し違うのよ。
髪をくくって、さあやるか。
戦闘モードにはいる清々しさを応援したい。

魅力にすがれば、火傷する。
近くもなく遠くでもない。
この距離が、仲良しになれる秘訣でしょう。
少しだけ大人になれました。されど、道遠し。

嬉しいと 落つる涙で 振りむいた

2019年7月26日

<<投稿後>>
女の人は、人生そのものが初舞台の連続です。
アウェーの環境をホームに変える実力の持ち主です。
付かず離れず、どこまでもついていきたい。
迷惑にならぬよう。
(筆者)
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注文生産のリスク

2019-07-25 10:45:14 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「命の水」です。
瀬戸内の島では、いつも水不足でした。
我田引水で命を落としたものもいました。
干上がる夏にも余る水を確保したいと、命がけで横穴を掘りました。
短編小説「さなさん」で書きたかったことの一つです。


部屋干しの生乾きの臭いが嫌でした。
さあ乾けと今日から快晴の外に干しました。

今日のタイトルは、「注文生産のリスク」です。
商品を熟知しているし、お店を信用しているから迷いはないと注文します。
一週間分を通販(例えばコープなど)で注文します。
注文した通りの品が期日通りに届きます。

問題はここから、注文した時の気分や天候と届いたときのギャップまでは判断できませんでした。
これは、注文した側のリスク(一週間後の不満)となります。

会社帰りにスーパーマーケットに寄って買い物をした。
結局、安いものばかりを買ってしまった。
計画していた料理ではなくなった。
食事前の空腹時だったので、つい買いすぎた。
商品を目の前にして買ったけど、この体たらく(無計画)です。

カフェは、注文生産のメニューです。
生産リードタイムが長いパン(4時間)は、見込み生産です。
注文を聞いてから作る(お好み焼きやピザ)ので、焼きあがるまで30分ほどかかります。
事前に、電話で注文される方もおられます。
30分の間には、電話がかかってきたり、他の気がかりを済ませていると1時間が過ぎてしまった。
予測できない事柄に注文生産はリスク(弱い)を伴います。

作る側にもあります。
基本的には注文生産です。
得意先から緊急の注文が入ってきた。担当の営業マンは応えようとします。
やりくり(生産調整)が始まり、計画が崩れてしまう。
これでは、示しがつかない。
コンビニは、前日11時が注文の締め切りです。
リードタイムが長い(冷凍生地を使用し包装・仕分け・出荷まで8時間)分、
一便は(注文当日18時に出荷)見込み生産が大半となる。
見込生産のリスク(安全を見て作りすぎ)を避けるために、
一便を二回生産(二回目は、不足分のみ)とする。
生産指示書を短時間(15分)で、現場に送るなどシステム開発に奔走する。
また、生産指示書通りに出来上がるよう、生産機器の安定化(複数ライン化、機器の精度など)を計る。
半自動ラインのスタッフの過不足のない供給など、シミュレーションが欠かせない。

もっとひどいのは、試作品の賞味テストです。
食品会社には、一代で築いてカリスマとなった人がいる。そして、取り巻きがいる。
賞味テストに出席して了承を出すのは、カリスマであり取り巻きです。
老人が多い。医者から塩分の摂りすぎ、中性脂肪に気をつけるよう指示されています。
顧客は若者中心です。テイストに対するギャップが大きすぎる。
注文生産以前の問題です。

カフェでは、晩春(春キャベツは高く、経済的に合わない)と夏にキャベツが不足していました。
自家栽培で乗り切ろうと、種まきを2週間ずつずらして対応しました。
ビアガーデンには合わないと、ピザとお好み焼きをメニューから外しました。
2週間のビアガーデン期間中、キャベツは腐ってしまいました。

カフェを始めた頃、メディア(新聞、テレビ、SNS)で予想を超えるお客さんが来られました。
温かいコーヒーは冷めてしまいました。お好み焼きは、毎回出来栄えが変わりました。
注文に対応できないのでした。3か月で、当初の客数が、1/3に減りました。
メディアへの露出は控え、口コミと地元を大切にするよう方向転換しました。
注文に対応できない悪例となりました。

行列ができる店を、テレビなどでよく見ます。
せっかくの食べたいが、時間不足となりあきらめざるを得ない事態になります。
事前にスマホなどで注文を聞き、食べたい店で食べたいものを時間通りに弁当にしてもらう。
弁当を預かり手渡すことを思いついた人は、成功を収めています。

時間通りに働くことを目指した食堂は、100食売り切れとしました。
最大注文は、百食です。時短の労働で、スタッフは喜んでいると聞きました。
この辺りの売れるラーメン店は、ほとんどがその方針です。
麺打ちの対応がネックだったのです。

注文生産にリスクは伴います。
それでも、カフェはその方針を変えない。
予約も注文の一つです。
注文に柔軟に答える。次なるテーマは、注文の創出です。
店側だけの理由は通らない。それは、顧客一人の満足を追う姿勢に反するからです。

買いたいと 売りたいつなぐ 招き猫

2019年7月25日
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注文生産の長所

2019-07-24 07:15:53 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「Window」です。
外からも内からも見える縁側のようなカフェを目指しています。


ビアガーデン開催に伴い、大口予約が続きます。
19人の満足のために、私たちは何をするか。
皆さんの顔がお互いに見えるよう、人数に併せて席を作ります。
自由に動けるスペース(通路)を確保します。
カフェの壁には、地域の芸術家たちの作品が並びます。
私が描く似顔絵もその一つです。

今日のタイトルは、「注文生産の長所」です。
予約も注文生産の考えから取り入れました。
見込み生産は、小さなカフェではリスク(仕込み、売れ残り、鮮度)となります。
人数と時間、集まりの目的などを事前に聞きます。
飲み物は、事前に持ち込まれカフェの冷蔵庫に保管されます。
何を飲まれるのかまたその量が分かります。
家庭で毎日行われるメニュー作りの延長です。
旬のものを食べていただきたい。珍しい料理方法をお知らせしたい。
注文生産は、キャッチボールです。

主役は誰かを常に念頭に置きます。
予約をいただいたときに、年齢層と男女比率を聞きます。
マーケットリサーチです。今では、双方が情報交換します。
集まりの目的も教えてくださいます。
一日のどの時間に集まるか。
お腹の減り具合、何をどれ位飲まれるかなどと予想し、顧客とまた妻と話し合います。
料理を盛る大皿の数、顧客全員が手を伸ばせる距離を測ります。
おなか具合をチェックしながら(配膳担当の妻の情報)、料理を出すタイミングを決めます。
冷たくても美味しいもの、温かい方がよいものを組み合わせます。
私達は二人だけのスタッフです。できることは限られています。
時間稼ぎのスターターの料理はこれと話し合います。

大事にしていることは、カフェの都合は二の次ということです。
経営上、冷蔵庫にある食材で料理を作ります。
その日になるまで、顧客は出される料理は知らないし、進み具合で品と量を変える。
言ってみれば、ハプニングの連続です。
お好み焼きの前に鯛のマリネ、唐揚げに餃子、フランスパンにコーヒーとケーキ。
いつでも手を付けられる煮物に漬物、持ち込みの果物を出すタイミングと毎日変わります。
早く食べたい人、飲みながらゆっくりつまみたい人のニーズをミックスした
小皿と大皿の組み合わせです。
私は、飲み助の感覚で妻に要求します。
狭い厨房を有効活用するために、私は汚れ物を洗い、料理を担当する妻の動きを重視します。
来られるお客様の駐車案内も仕事です。
合間に、季節の挨拶から相談事まで引き受けます。

注文生産とは、顧客のニーズに併せた素早い展開とハプニング(こんな料理など)の演出です。
隠れ家のようなカフェと来られるお客様が言われます。
音楽はなく、無音です。お互いの話に集中できる。
合間に外の緑に接する。入りにくく、出たくないスペースを作ります。

すべてのお客さんの注文は、いわゆる「満足」です。
一人のお客さんの満足に答えることこそ、「注文生産」と心得ています。
妻との激論の末、カフェの運営をしています。
妻の不満を満足に変える。容易なことではありません。
その上、経営となると頭をひねります。
大変だけど、やめられない毎日の連続となる。
そのために、カフェの都合をどこまで削ぎ落せるか格闘しています。
「注文生産」は、私たちを日々鍛錬してくれます。病みつきになる所以です。

「注文生産の長所」とも言えます。

おっとっと あなたは今日も 綱渡り

2019年7月24日
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おかげさま

2019-07-23 01:49:09 | よもやま話

タイトルは、「宴も半ば」です。
美味しいぶどうです。
嬉しいことに、まだ半分もある。


ビアガーデンが終わった。
10リットルx3本+7リットルx6本=計72リットルの生ビールが飲まれた。
47人(5組)が参加した。約1.5リットル/人(平均)は立派な消費量である。
今日、市役所の方々がテントを撤収してくださり、7日間営業のビアガーデンは終わった。
連日、雨だった。一日だけ、テントの中で飲んだ。

私も参加すること4度。大いに痛飲した。
友人たちと二度の試飲会をし、ビールの付け出しの試食もお願いした。
数々の評価を活かし、おまかせ料理を日中に仕込んだ。
カフェの二階はフリーレイアウトで、人数に合わせて模様替えをした。

今年もビアガーデンを開催できたのも、市役所や友人たちのお陰である。
参加してくださったのも、地域の方々のお陰である。
今日のタイトルは、「おかげさま」です。

来年も来るよと、お客様は帰られた。
カフェ定番の料理以外でもてなしたため、妻はメニュー作りに苦労した。
我が家の畑で採れたもの、地域で採れた野菜で大いに料理を工夫した。
飲食業は、もうかる商売ではない。しかし、一度でも手を抜くと信頼を失うことになる。
ビアガーデンのために、草刈剪定をすること4度。
空き家も畑も刈った。せっかく飲むのに目に入る景色が草ぼうぼうでは情けない。

人が集まることは、とても良いことである。
今日、都会の大学から短期合宿で自動車免許を取りに来ている娘たちが来てくれた。
和菓子屋の看板娘が、カフェを案内してくれたのである。
ついサービスをする私は、妻からお小言をいただいた。
自動車学校と大学は提携しているのだよ。次の学生がきっと来てくれると苦しい弁解をした。
コップをいっぱいにすることは望まない。
今あるコップ半分の水を大切に飲み続けたい。

酔っ払い 電信柱に お辞儀して

2019年7月23日
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恋文

2019-07-18 03:15:51 | 思い出話

ブログのタイトルを決めた時から、この絵にしようと思いました。
いっぱい飛ばしたシャボン玉です。どれかが届け。そんな想いでした。


今日のタイトルは、「恋文」です。
60歳を過ぎた恋文は、生きてきた履歴を相手に送る。
こんな私でもよいですか。
過去に傷のないものはいない。

今日は、若い時の恋文に挑戦します。
もう、書かれなくなった恋文です。
直筆の恋文です。気持ちが伝えきれていないと何度も書きなおしました。
最初は、「なんだろう」と読んでくれたくれたものの、
またこの人からと封もきられないままに、置かれてしまったものも多くあることでしょう。
恋文に何を書くか。
あなたが好きです。では、一行で終わってしまい味気ない。
溢れる想いを文字にするのは、至難の業です。

私は恥ずかしげもなく多くの女性に送りました。
文末に押し花を貼る。
気に入った情景を絵にして送る。
習った英語のポエムを送る。
手を変え、品を変え相手の気を引こうとしました。
すべて轟沈でした。

書き慣れた二十歳を過ぎたころのこと。
三つの手紙が思い出されます。
一つは、現在思い浮かぶ思考を書き連ねました。
二つ目は、感謝の想いを書きました。
三つめは、貴女の好ましいところを書きました。
ちゃんと返事が来ました。

少しだけ恋の気分に浸れました。
嘘は、長続きしないもの。
借りてきた思想や歯が浮くような褒め讃えも、功を奏しなかった。

恋は、志。(朝ドラで聞きました)
恋は瞬時に訪れ、何が引き金になったか表すだけで十分でした。
会っても、顔もまともに見られない初心な頃の話。
言葉で表す方が、正直な気持ちを伝えられるような気がしました。
恋は過程です。ゴールでもなんでもない。

恋には責任がついて回る。
常にこの人を幸せにできるかと自問するようになってから、恋文の内容が変化しました。
つまり、出せなくなった。

会えない時の想いの綴りに変わりました。
それでも良いところだけの抽出で、本性は出ぬものでした。
小説を読み、映画を観、音楽を聴くようになりました。
正直な感情を何かに例えて書くようになりました。
自分の筆力だけでは、到底補えないと自覚しました。

恋は、人間を豊かにする。
どうにもならないジレンマのような気持ちの発露を探るようなものです。
ままならない。これがよいのでした。

今、恋文を書くとしたら、
恋の気持ちを星空に例え、鳥のさえずりのように書けるでしょう。
いわゆる、恋文は賛歌です。
事務的な手紙とは違います。
応援歌とも言えます。あなたは好ましい。そのまま、そしてさらに。
正直に書くことでしょう。今ある力のすべてを使って書き上げます。
それでよい。それ以上のものはありません。
人間の欠点は覆い隠せない。
垣間見える素敵なところを発見するような恋文です。
誰にも好ましいとは言えない。だけど、私には蜜のごとく好ましい。
それでよいのです。

素敵な恋文は、相手の心を温かくする。
もう一歩踏み出そうかなと、後押しをする。
そうです。怖気づくなよ。あなたはこんなに素敵です。
臆面もなく描けるようになりました。
知るまで長くかかりました。
暇乞いも文にできるでしょうか。

シャボン玉 弾けて消えた 恋文と

2019年7月18日
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