故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

出会いを求めて

2017-04-25 11:20:36 | よもやま話

海に落つるがごとくというタイトルの絵です。
香川県高松市雄島です。
山肌にしがみつくように家々が連なっていました。
島の生活道路は、軽トラックがやっと通れるかそれ以下の道巾です。
家から家に行く裏通りは、猫が通れるほどの道もあり、
島の狭い小川の上は板敷で人が通る道路であったり、植木が置かれています。
いわゆる背戸です。東京の下町で同じような風景に出会いました。


今日のテーマは、「出会いを求めて」です。

カフェには、多くの人が来てくれます。
散歩の途中に寄ってくれる常連さんが一人できました。
70歳を越えても、積極的に外に出られる方です。
顔は知っているけど、話したことが無い方が案外いるのです。
お茶を飲みながら、世間話をされます。
1階は一人のお客様用です。
2階には上がりにくいお年寄りのグループです。
こんなことがしたかったような気がします。
知らないもの同士の出会いの場であれば良いと考えています。

私は多くの人と出会ってきました。
船がないと広島にいけない島の生活が嫌でした。
ある日、世界中の船が江田島湾に入ってきたことがありました。
瀬戸内海を航行していた船が、台風の暴風と波を避けるために、
避難してきたのです。
世界に繋がっていると、
わくわくしながらいつまでも入って来る船を
津久茂の瀬戸が見渡せる場所で見続けていました。

ここから私の出会いは始まったような気がします。
それは、今だから言えることのようにも思います。

この地域に来て1年が過ぎました。
地域おこしになるのなら、何をやってもよいと言われました。
こんな漠然とした生き方はしたことがありませんでした。
半年は、いろんなイベントを手伝いました。
空き家を見て、故郷の櫛の歯が抜けるがごとく
人がいなくなった廃屋と同じでした。

自分が変わる。
空き家の持ち主の許可をいただき、廃屋の草刈りを始めました。
少しずつ、人が暮らした跡が見えるようになりました。
生活があった。痕跡が見えてきました。
すると、近所の人が笑顔を見せてくれるようになりました。
空き家の持ち主を思い出してくれるようになりました。
きっと、自分たちが住んでいたこの場所は素晴らしいところだったと
改めて思われたかもしれません。

人が生きると言うことは、簡単なことのようで重いものなのです。
月日が流れるうちに、澱のように人のこころに沈んでいくものもあります。
また、何年経っても風化しない思い出があるものです。

あんたは、こういう人だったんかいが演出できれば良いと考えています。

こごみ採り 葱をいただき 肥え買いに

2017年4月25日
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