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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

もう、三年

2018-12-21 06:55:22 | よもやま話

田植え後の風景です。
倒れた苗を起こし、抜けた個所に苗を足しておられます。
タイトルは、そのままの「田植え後」です。


今日のタイトルは、「もう、三年」です。
2016年9月11日投稿記事「何にもないがな」を読み返しました。
自分の居場所を探そうにも、何も頼るものがなかった。
町名(名でもよい)、番地、表札、聞く人も、何にもない。
これじゃ、地図があったって探しようがないと思ったものです。
続くのは、森と田んぼのどこまでも似たような風景の連続でした。

「何にもないがな」から、三年。
いっぱい見つけましたが、言わない。
人にもたくさん会いました。市役所の人より知っているかもしれません。
それでも、相変わらず何にもない。

無けりゃ、いかんのかい。
と開き直る側に回った自分がいます。
米がうまい、果物が美味しい。
だって、後継者がいないのに自慢もできまい。
自分の家族(子供)が、この暮らしはもういいと言ってるのです。
いやいや、珍しい飛び獅子があるぞ。
自慢なら、周りの草を取ったらと思ったものです。

今では、すべての風景が違う。
同じところなんて、一か所もないと知っています。
個性豊かな人たちです。
関西のボケとツッコミに勝るとも劣らない、見事なユーモアの持ち主ばかりです。
笑う、笑う。喉ちんこを見せ合いながら。

何にもないからよいと思っています。
謎かけの種明かしを少ししましょう。

私は、広島生まれの広島育ちです。
広島自慢なんて、出来ませんでした。
出張で広島に何度も行きました。
ホテルと仕事先の往復を繰り返すばかりでした。
他(外国も含め)の都市に出張したのと、一緒でした。
彼女(今は妻)と会わなければ、遠い故郷のままでした。

ここだって一緒です。
旅ガラスのままでいたならば、
「内にいて外から目線」で、何か言おうとしていたならば、
何にも見えてこなかったでしょう。

寒い暑いを経験するだけでは足りなかった。
凍る日のためにヒーター線を巻き、少しずつ水を出したが、トイレの手洗いの水道管が凍った。
それも排水管から氷柱が立ち上がりタップにつながった。
慌てて、ホームセンターに行くも、ヒーター線は売り切れ続出だった。
この地に住みながら、慌ててヒーター線を買いに走った人々がいたのです。

空き家を論じるならば、空き家に住もうと、5年前から「死んだまんま」の空き家を借りた。
伸びきった紅あかめ(垣根)を刈った。
毛虫がいるのさえ知らなくて、毎晩夫婦でキンカンを塗りあった。
下着に毛虫の針が残るのも知らなくて、
洗っても洗っても作業の時着た下着はかゆかった。

つまり、住んで初めてこの地を知り、厳しさを知った。
生活あっての「何にもないのがよい」です。
何にもなくはない。いっぱいあるし、日々何かが起こる。
生活にどっぷりつかり、慣れっこになってしまった。
何でも便利な都会とは違う。
なにもかも自分でしなければならない。
人がいないから、若い人は何役もこなし、年寄だって負けてはいない。

ここでよかった。
「もう、三年」が経った。
こうして、日々を切り取る物語が書き続けられています。

ほらほらと ひらひらと生き 越し行くか

2018年12月21日
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